外伝〜緋の魔女との邂逅〜
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。ちょうどいい機会ですし、”私”の事をお話し致します―――」
そしてリアンヌは自身がリアンヌ・サンドロッドではなく、シルフィア・ルーハンスの転生者であることやその経緯を説明した。
「なん………じゃと……………それではリアンヌは…………既に逝ってしまったというのか……………!?」
「―――私彼女が一つとなった事でリアンヌとしての記憶―――貴女に関する記憶も勿論私にはありますが、自我は私であることを考えるとそう捉えてもらって構わないと思います。」
リアンヌの事情を聞いて愕然とした様子のローゼリアにリアンヌは静かな表情で答えた。
「……………………ッ!!シルフィアと言ったか……………………あの馬鹿者は…………リアンヌは自分にヌシの魂が宿った事を自覚してなお、ヌシと一つになったのか…………?」
リアンヌの答えを聞いて唇をかみしめて顔を俯かせて一筋の涙を流したローゼリアは顔を上げてリアンヌを真剣な表情で見つめて問いかけた。
「ええ、信じられない事に彼女は自分自身に起こった異変―――異なる魂である私の存在に気づき、自ら心の深層に潜って私と対峙し、私に後の事を託して私の魂と一体化しました。」
「エステルやプリネと違って自分自身で自分に宿った魂の存在に気づいた挙句、自力で心の深層に潜るとは、信じられない程の傑物のようだったな、”槍の聖女”とやらは…………」
「…………何故じゃ。何故あやつはヌシに後の事を託して逝くことができたのじゃ………!?」
リアンヌの説明を聞いたリウイが驚いている中ローゼリアは悲痛そうな表情でリアンヌに問いかけた。
「…………私の方が彼女よりも生への渇望があり、そして私が紡いでいた”絆”であるリウイ陛下達の方が、”全ての元凶”を滅ぼせる確率が遥かに高かったからです。」
「”全ての元凶”じゃと……………………?よもや、エレボニア帝国に巣くう”呪い”の事を言っておるのか?」
「ええ、今ここで教えましょう。彼女が何を見て、何を決意したのかを―――」
そしてリアンヌはローゼリアに”槍の聖女”リアンヌ・サンドロッドがしか知らなかった事実を教えた。
「馬鹿者が―――なぜそれを言わんのじゃ!!どうしてじゃ―――リアンヌ!?どうして妾に少しでも相談してくれなかった…………!?ヌシも、ドライケルスも…………!呪いとなればまず魔女じゃろうが……………!?」
全てを聞き終えたローゼリアは声を上げて悲しそうな表情でリアンヌを見つめて問いかけた。
「―――彼は言っていました。『これはあくまで人の業なのだ。平穏を取り戻した人の世ですらロゼに泣きつく
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