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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第93話
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とと乗り込むがいい!」
その時、リィン達の様子を見守っていたミハイル少佐がリィン達に列車に乗るように指示をした。そしてユーシス達はデアフリンガー号で演習地から去って行くリィン達を見送った。


「あはは、行っちゃったねー。」

「フッ、またすぐ会えるだろう。」

「されと―――それじゃあ私もそろそろ行くとしよう。」
ユーシス達と共にリィン達を見送ったアンゼリカはバイクに乗り込んだ。
「ああ、バーニエに帰る前に帝都に寄るとか言ってたわね。何か用事でもあるわけ?」

「ええ、久々に知り合いの顔でも見ていこうかと思いまして。では教官、ユーシス君達も元気で。―――また会おう!」
サラの問いかけに答えたアンゼリカはバイクを走らせてその場から去って行った。
「さて、俺達はいったんラクウェルに戻らねぇとな。」

「ああ、今回の一件の後始末…………簡単には片付かないだろうしな。それにオルディスにいるエステル達とも情報を交換しておきたいしな。」

「バラッド侯が失脚した事も各方面に影響が出ている筈だ。遊撃士諸君、すまないが市民のためどうか力を貸してあげてほしい。」

「フフ、お任せを。ま、とっとと終わらせて今後のスケジュール調整をしないとね。」
ハイアームズ侯爵の頼みにサラが遊撃士協会を代表して答えた。
「さてと、君達は新海都での手伝いをもう少しお願いできるんだったな?」

「ああ、任せるがいい。」

「それじゃあ、レッツゴー!」
そしてその場にいる全員がそれぞれ演習地から去り始めている中、その場にはガイウスとウォレス准将だけが残っていた。


「―――ガイウス。最後に一つだけ聞かせて欲しい。やはり吹き始めているんだな?…………言い伝えの、”あの風”が。」

「……………………ええ。故郷(ノルド)で感じたよりもさらに昏く、禍々しく。」
ウォレス准将の問いかけに少しの間黙り込んだガイウスは静かな表情で頷いて答えた。
「そうか、この身に流れる血ではもはや捉えることは叶わぬが…………あくまで俺は、帝国の一武門(バルディアス家)の人間としての使命を果たすつもりだ。だが君は―――戦士ウォーゼルの血と、”もう一つ”を継いだ君には。できればこの国の”友”としてその大いなる翼を振るって欲しい。」

「…………勿体ない言葉。ですがもとより、そのつもりです。」
ウォレス准将の頼みに静かな表情で答えたガイウスは決意の表情を浮かべた――――


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