第93話
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えると少なくても嘘の情報を口にするような事はしないと思いますわ。」
「”槍の聖女”自らが…………」
ミリアムの指摘にリィンが苦笑している中、レンとセレーネの説明を聞いたガイウスは目を丸くした。
「…………いずれにせよ、今後も備えは必要ということだろう。旧Z組と特務部隊としての”約束”―――果たすべき時が近いのかもしれん。」
「俺達が旧Z組最後の自由行動日の時の、”あの約束”か――俺達特務部隊と旧Z組が全員で集まるには確かにいいタイミングかもしれない。」
「うんうん、こうしてガイウスも戻ったわけだし!」
「ああ…………まさに風の導きというものだろう。」
「フフ、日時が決まったらあたしも参加させてもらうわ。」
「ふふっ…………わたしたちもジョルジュ君と集まらないとね!」
「…………ああ。それが叶ったらリィン君たちの所に乱入させてもらうとしよう。」
「フフ、喜んで。」
(ハハ、眩しいねぇ。)
(お前さんもちょっと羨ましいんじゃねえのか?)
トヴァルと共にリィン達の様子を見守っていたアガットはランディに話を振り
(まあな…………だがこちらも似たような約束はしていてね。)
話を振られたランディは苦笑しながら答えた。
「旧Z組と特務部隊全員の集結、か………」
「…………ちなみにその集まりには当然、私も出席できますよね?」
「ふふっ、心配しなくてもアルティナさんも参加できるように取り計らいますわ。」
「クスクス、それにしても”そこ”を気にするようになるなんて、やっぱり2年前と比べると随分”変わった”わね♪」
「はい…………きっとアルティナさんが変わった一番の影響は将来は自分の夫になるかもしれない旦那様だと思いますわ♪」
ゲルドは静かな表情で呟き、ジト目のアルティナの要求にセレーネは苦笑しながら答え、その様子を面白そうに見つめて呟いたレンに続くようにアルフィンはからかいの表情で答え、それを聞いたリィン達は冷や汗をかいて脱力し
「だから、いつまでそのネタを引っ張るんだよ…………」
「―――兄様だからこそ、未だにその疑いがもたれてしまうのは”当然の事”かと。」
我に返って疲れた表情で溜息を吐いたリィンにエリゼは静かな表情で指摘し、それを聞いたリィン達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「ううっ、俺にどうしろと言うんだ…………」
「…………?(何故、リィン教官の今の答えを聞いて僅かですが”怒り”を感じたのでしょう…………?)」
リィンが疲れた表情で肩を落としている中、その様子を見たアルティナは何かの感情が芽生えた事を不思議に思っていた。
「アハハ…………でも、なんか凄いことになってきたわね。」
「ああ、なかな
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