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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第98話:Enigma
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ら不足している現状では例えパーツが間に合ったとしてもエニグマの補強が間に合わない可能性だってあり得る。

「待て…メカニック……優秀な技術者なら知っているが…」

その言葉に全員の視線がゼロに向く。

「お前達も知っているはずだ。いつもハンターベースに武器やジャンクパーツを売りに来るあのジャンク屋を…」

「彼女か?しかし、彼女はイレギュラーハンターじゃないんだぞ…?」

「そんなもの…世界滅亡に比べれば安い物だろう。今はそんなことを言っている場合じゃない」

「確かにね、彼女とは何度か交流したけど、彼女もまた天才だ。彼女が加わることで成功率は上がるはずだよ」

「そうだな。今は一刻を争う。優秀な人材は1人でも欲しいくらいだ」

「だけどこの状況よ?もしかしたらそのジャンク屋の方もイレギュラー化しているかも……。」

「その時は処分するしかないだろうな…」

彼女がイレギュラー化していないことを願いながら彼女に通信を入れ、しばらくするとモニターに営業スマイルを浮かべた彼女の姿が映る。

『はいはい!!武器とパーツを求めるとあらば、誰であろうと何処にでも!!ジャンク屋兼武器屋のルナ・アームズでございます!!…って、何だあんたらかよ』

「何だとはご挨拶だな。」

イレギュラー化していないことに安堵しながら言うゼロに対して、ルナは頭を掻きながら口を開いた。

『まあ、それは置いといて…一体全体、地球に何が起きてんだよ?外が騒がしいから様子を見たらいきなり世界中がウィルスまみれじゃねえか』

「シグマの仕業だ。奴は俺達にわざと負けて世界中にウィルスをばらまいた」

『へえ…何だよまだ生きてたのか、あのハゲ。懲りねえ奴だな…』

「全くだ」

ウンザリしたように言うルナに全く同感だと頷くゼロ。

エイリアはゼロ達が噂する程のジャンク屋がこのような少女だとは思わなかったのか、目を見開いていた。

「(そう言えばエイリアはルナと会ったことなかったな)」

ルナと会う時はエイリアがいない時であるため、エイリアはルナとは初対面となる。

しかしエックスはウィルスまみれの現状に何の変化もないルナを不思議に思ったために尋ねる。

「君はウィルスを受けても大丈夫なのか?」

『んん?ああ、俺か?俺には自分のDNAデータの構造を作り変える能力があってな。例えウィルスを受けてもDNAデータの構造を瞬時に作り変えることで完全な対ウィルス性能を持ってるからシグマウィルス程度のウィルスでイレギュラー化はしないよ』

「自分のDNAデータの構造を作り変えるですって…!?」

DNAデータの構造を作り変えることでウィルスを無効化出来る能力など聞いたことがない。

「相変わらず興味深い能力
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