暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX5
第97話:Eurasia City Broken Highway
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えもシグマの姿は何処にも無い。
「いない…?」
「気を抜くなルイン…奴はウィルスが本体だからな。奴がその姿を現している時は、目で見たりデータで捉えたり出来るものじゃない。奴の邪悪な気配を感じ取るんだ」
「分かった」
Xアーマーに換装したルインと背合わせになりながら神経を研ぎ澄ましてシグマの気配を探るエックス。
「(そうだ…奴は必ず近くに居る。常に俺達と共に奴は存在し続けてきた。寧ろ…俺達の存在が奴を…シグマを引き寄せているかのように…)」
「エックス…?」
険しい表情を浮かべるエックスにルインは心配そうな表情を浮かべる。
思わず表情に出てしまったのだろう。
エックスはルインを安心させるように微笑んだ。
「ごめん…大丈夫だよ。でもゼロはどこに…」
先に出撃したゼロは何処に…しばらくすると、ゼロが天井から落ちてきた。
「ゼロ!!」
「っ…ルインか…」
ルインが駆け寄ってゼロの状態を見ると酷い怪我であり、腕が切断され、歯を食いしばる姿が必死だった。
だが、苦痛の絶叫や呻きを断じて漏らさないところからゼロの強さが感じられた。
「…俺なら平気だ。バスターをやられて格好悪いけどな…それよりシグマは?シグマはどこだ!?」
「恐らくもうそろそろ現れるはずだ。ゼロ、君はここから離れるんだ。後は俺達に任せて欲しい」
「すまない、エックス、ルイン。後は任せた」
そう言ってゼロは姿を消した。
バスターのチャージをしながらしばらく気配の察知に集中するエックスとルイン。
「「そこだ!!」」
そして目を見開くと同時に女神像に向けてプラズマチャージショットとダブルチャージショットを放った。
それらは女神像に炸裂し、女神像を粉砕する。
表面の部分のみ…だが。
轟音と共に優美な女神像の下から現れたのはシグマの巨顔であった。
「クックククク…愚かなハンター共よ。貴様らの死を以って真のイレギュラーの姿を知らしめてくれるわ!!」
エックスとルインを見下すように睨みつけながら言い放つシグマ。
人型の姿では無い。
どちらかと言えばメカニロイドに近い新たなボディでシグマは浮遊しつつ、2人の方へと迫ってきた。
「プラズマチャージショット!!」
「ダブルチャージショット!!」
ブラズマチャージショットとダブルチャージショットがシグマに炸裂したが、シグマの頑強なボディには傷1つ付かない。
「愚かな!!受けよ!リグレットティア!!」
目から光弾が放たれ、それはエックスとルインに遅い掛かるが、ルインはZXアーマーに換装するとセイバーで光弾を掻き消す。
ルインは事前に武器にショットイレイザーを組み込んでいたのだ
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