暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
ロックマンX5
第97話:Eurasia City Broken Highway
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ンとエックスは疾風の如き速度で建設が進められている女神像へと突き進む。
途中で道を阻むメカニロイドは2人の連携の前では障害物にもならず、しばらくしてエックスとルインは女神像の足元へと辿り着いた。
だがいくら近辺を調べてみても女神像に逃げ込んだはずのシグマの姿どころかエネルギー反応さえ感じられない。
「ねえエイリア。本当にシグマはここに…?」
『ええ、少なくともシグマらしき反応が途絶えたのは、その女神像の座標地点よ。正確にはもっと上の方かしら』
今一度、通信を通じて確認を取るルインに対しエイリアも今ではベテランのオペレーターらしく即座に答えてくれた。
「そっか…結局シグマに上手く巻かれてしまったのかな。ありがとうエイリア。もう少し探索を続けてみて見付からなければ一旦ベースに帰投するよ」
「いや、俺達の前から逃れるつもりなら自分の逃走ルートをエイリアに捕捉されるようなヘマはしないはずだ…今までの奴の暗躍を考えれば…」
ルインの傍らでエックスが口を開く。
今までの事件でのシグマの誰にも気付かれなかった暗躍を思えばいくらエイリアのオペレーターとしての能力が優秀でもこんな簡単に捕捉されるなどおかしい。
『…そうね』
「うん」
今までの事件を思い返したことで2人もまたおかしいことに気付いたようだ。
「奴は何らかの意図があって俺達をこの場に誘い込んだんだ」
「…じゃあやっぱりシグマはこの上にいるの?」
「ああ、多分ね」
上を見上げると、未だに工事中と言う事もあって女神像の周囲には足場が組まれ頂上へは容易に行けそうだ。
『ちょっと待って2人共』
女神像の高い所に向かおうとしたエックスとルインをアイリスが制した。
『どうやら工事現場のガードシステムが不具合を起こしているようなの。不具合を起こしている制御部分の解析によればシグマウィルスに侵食されたガードシステムが誤作動しているわ』
「成る程、やはり奴は間違いなくこの先にいる。」
アイリスの言葉に確信を抱いたエックスは業者の組んだ足場用の壁面を駆け上がっていく。
そしてルインもすぐさまエックスの後を追うが、いきなり足場に仕掛けられたガードウォールがルイン目掛けて迫ってきたのだ。
「え!?」
ルインが上層に辿り着くのと同時に轟音を上げて対面壁へとぶつかるガードウォール。
「急ぐぞルイン!!ガードウォールに押し潰される前に最上層へ駆け上がるんだ!!」
「うん!!」
エックスに向かって頷くとルインはHXアーマーのエアダッシュを活かしながら一気に最上層に駆け上がるのだった。
そうやって2人は何とか最上層へと辿り着く事が出来たのだが、巨大な女神像の顔面部分を臨むその地点でさ
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