暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part1/シエスタのアイデア
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いだけが殿方のお役に立てるとは限らないじゃないですかミス・ヴァリエール。寧ろ女は殿方を立たせ、心身を支える方が殿方から靡かれやすいんですよ?誰かさんたちのように子供みたいな怒りを爆発させては殴って蹴ってばかりで、家庭的なスキルも気遣いも皆無な誰かさんたちと違って」
「女は家を守るのが役目と言いたいのかい?そんな古い認識をやってるようじゃ、サイトから置いてかれていくだけじゃないのかな?」
バチバチバチ、とルイズ、アキナ、そしてシエスタは視線上に火花と散らす。修羅場展開が始まろうとしている状態に、サイトが見かねて三人の喧嘩ムードを差し止めようとする。
「だあぁぁ!もう喧嘩はよせって!今は言い争ってる場合じゃ…」
「あんたは黙ってて!」「サイトは黙ってな!」「サイトさんは黙っててください!」
その三人から逆にどつかれてしまい、あまりの気迫に結局彼は「はい…」と尻すぼみして引き下がった。あれ?女の子三人にどつかれて終わるパターン…前にもあったような。これが異世界を守る光の戦士の姿かと思うと、少々情けない光景である。
シュウが深くため息を漏らし、シエスタに向けて話を切り出した。
「とにかく、平賀が着いて行けば、君の叔父の協力を得て、その例のカフェとやらを案内してくれるんだな?」
「ええ。ですが、条件が飲めないならご案内はしてあげられませんよ。なんたって、そのカフェ…幻の店とも称されてますから」
「幻の店?」
「先ほどの申し上げたようにそのカフェは、一度味わったら忘れられないほどの絶品なもので再び来店しようと考える方もいるんですが、なぜかカフェの場所がわからなくなってしまうそうなんです。これまでカフェを来訪した方で二度以上そのカフェを来店した方はいないという噂なんです。
ただでさえ、そのお店のメニューの一つである『コーヒー』という飲み物がありまして、これまでハルケギニアのどこにも売られていなかった、完全新作の飲み物にして最高のお味だと…」
(コーヒーが、新作の飲み物?)
(ハルケギニアにはごく最近まで、存在していなかった…?)
地球では、コーヒーはごく一般の飲み物だ。だが、ハルケギニアではあまり浸透していないようだ。なのに、巷でようやく噂になった、カフェに二度以上訪れることができない、というシエスタの言い回しが、サイトとシュウの頭に引っかかった。
シエスタから話を聞いて、ルイズは顔をしかめた。
「そのカフェがとても評判なのは理解したわ。でもそんなお店、どうやって来店するのよ」
「そこはご安心ください。実はスカロンおじさんがその店のマスターと顔なじみでして、現在のカフェの場所を知るおじさんに頼めば案内してくれると思います。さあ、どうします?」
一体どうやってスカロンはそのカフェのマスターと知り合ったのか気になるが、悪い話ではなさそうだ。
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