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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン〜後篇
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けた声を出し、リフィアと共にミルディーヌ公女を静かな表情で見つめたレンに話を振られたエクリアは疲れた表情で溜息を吐いた後表情を引き締めてミルディーヌ公女を見つめた。
「フフッ、今の私の話を聞いてすぐにそこに気づくとはさすがは異世界の”英雄王”たるリウイ陛下ですわ♪」

「世辞はいい。それよりもミルディーヌ公女、確かに公女の能力はメンフィルにとっても有用であることは認めるが…………公女とて人間だ。その事実が公女の能力にとっての唯一の”欠点”であることには気づいているのか?」

「ええ、恐らくリウイ陛下は欠点―――”寿命”の事を仰っているのですわよね?確かに陛下の仰る通り私は寿命が存在せず、悠久の時を生き続けるアイドス様のような神々やベルフェゴールさんのような”魔神”でもなければ、陛下達のような長寿の種族と違い、病気や事故等なくても後せいぜい7,80年くらいしか生きられないただの”人間”ですわ。ですが、異世界の女神であるアイドス様に見初められたリィン教官と私が結ばれる事で、私の能力を今後永遠に活用できると思われますが?」

「え…………それって一体どういう…………」

「!!ミルディーヌ公女殿下―――いえ、ミュゼさん。その口ぶりからするとアルフィンから兄様は将来アイドス様―――”慈悲の大女神”の”神格者”になる事も聞いているのね?」
リウイの指摘に静かな笑みを浮かべて答えたミルディーヌ公女の答えの意味がわからないキュアが呆けている中、既に察しがついたエリゼは真剣な表情でミルディーヌ公女に訊ねた。


「し、”神格者”って神々から”神核”を承る事で不老の存在となるあの…………!?た、確かにリィン様の婚約者の一人であるアイドス様は”古神”だから当然、リィン様を”神格者”や”使徒”にできるだろうけど…………それがどうしてミルディーヌの寿命の件まで関係する事に…………―――あ。」

「なるほど…………貴女が”神格者”となったリィンさんの”使徒”となる事で、”寿命”という貴女の能力にとっての唯一の”欠点”を補うという事ね?」

「はい♪姫様の話ですと”神格者”という存在も”使徒”が作れる為、リィン教官の伴侶であるエリゼさんや姫様達も将来は愛するリィン教官を永遠に支え続ける為にリィン教官の”使徒”になるとの事ですから、当然私もリィン教官の伴侶にして使徒の一人として、リィン教官を永遠に支え続けますわ♪」
エリゼの話を聞いて驚いたキュアは戸惑っていたがすぐにある事に気づき、ユーディットに指摘されたミュゼは微笑みながら答えた。
「クスクス、なるほどね。リィンお兄さんと結ばれるからこそできる”反則技”だものね♪」

「そもそも、”神格者”もそうですが”使徒”をそんな手軽な感覚で増やすのは色々な意味でおかしいのですがね………
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