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レーヴァティン
第九十七話 会戦と攻城戦その十一
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「南はね」
「そうか、じゃあな」
「そちらはだね」
「比較的広い領土を持つ国家との戦いをな」
 北の都市国家達のそれとは違いというのだ、都市国家が都市が基準だけあって領土自体は狭いものになるのだ。ただし勢力圏は拡大出来るしローマ帝国の様に都市国家から国家の形を変えることも出来る。
「意識してな」
「そしてだね」
「やっていくな」
 南に進出する時はというのだ。
「そうしていくな」
「湖軍も使って」
「そうだよ、島もだよ」
「占領していくか」
 島についてだ、ここで久志は言った。
「シチリアとかコルシカとかな」
「その時はだね」
「ああ、占領していってな」
「そこから湖伝いにだね」
「半島の南をそっちからも攻めるか」
「それいいね、というかね」
 淳二は久志に話した。
「島の占領はこの半島の統一を考えたら」
「絶対のことだよな」
「島々も半島の勢力だから」
 その中に入るからだというのだ。
「やっぱりね」
「占領は必要だよな」
「そう、遅かれ早かれね」
「それで他の勢力のものにさせないことか」
「島は重要だ」
 今度は芳直が言ってきた。
「近くの島を占領すると制海権、ここでは制湖権だな」
「それが手に入るよな」
「俺っち達の世界だってそうだろ」
「ああ、よくある話だな」
「俺っち達の起きた世界のイタリアもそうだろ」
「あれだよな、シチリア島な」
「あの島がイタリア領になってるかどうかでな」
 それでというのだ。
「全く違ってたからな」
「ポエニ戦争なんかそうだったな」 
 イタリア半島を統一したローマと北アフリカ北岸の商業都市国家カルタゴとの戦いだ、三回に及びローマが勝利している。
「最初はシチリアを巡って戦ったな」
「それでシチリア手に入れてローマは地中海の制海権手に入れたな」
「そうだったな」
「第二次世界大戦でもそうだっただろ」
「連合軍北アフリカの後でシチリアだったな」
 シチリア上陸作戦、これを実行に移したのだ。
「いきなりイタリア半島に攻め込まずな」
「まずはあの島だったな」
「あの島に上陸して占領してな」
「そこからだったな」
 イタリア半島に乗り込んだというのだ。
「そうなったからな」
「だからか」
「ああ、それでな」
「俺達も島を占領していくか」
「絶対にな、じゃあ南を攻める時はな」
「まずはシチリア、コルシカ、それにサルディニアだな」
 こうした島々をとだ、久志は述べた。
「占領していくか」
「その時はな」
「先の話だけれどな、それじゃあな」
 ここまで話してだ、久志は芳直に述べた。
「まずは北だな」
「さらに進むな」
「そうしていくな」 
 こう話してだ、そしてだった。
 久志は軍勢をさらに北に進めること
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