疑問
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Dr.ライト研究所
「うぅ・・・・・・はっ!」
気がつけばチフユは、自宅のベッドで寝かされていた。
「あっ、姉さん。気がついた?」
看病してくれていたのかロールが汗だらけの彼女の顔を冷やしたタオルで拭く。
「わ、私は・・・・・・・」
「ロックが心配してたわ。チフユ姉さんが急に気を失っちゃったって。でも、目が覚めてよかった。」
「・・・・・・ロール、私は一体どれくらいうなされていたんだ?」
「5時間ぐらいよ。なんかイチカ、イチカって言っていたけど?」
「・・・・・・・」
チフユの深刻な表情を見てロールは心配する。
「大丈夫?姉さん、最近新しいロボットの研究で徹夜していたから疲れているんじゃ・・・・・・」
「・・・・・・いや、大丈夫だ。ロックは?」
チフユは、淹れてもらってハーブティーを飲み終えるとベッドから起き上がる。
「ロックなら姉さんが寝ている間にワイリーのロボットたちと戦いに行って来て帰ってきたばかりよ。」
「そうか・・・・・寝ていてロックに負担を掛けてしまったな。謝りに行くとするか。」
チフユは、部屋から出るとライトの研究室へと向かう。
頭の中には未だに一夏とフォルテが別人には見えない自分がいた。
(・・・・・・まだ、私は一夏のことを引きずっているのか?確かにアイツは、あの時私のせいで・・・・・・・でも、もしかしたら・・・・・・いや、それなら私と同じ現象に遭わなければならない。だとしたら他人の空似だとでもいうのか?)
部屋の前に着き、チフユはドアノブに手をかける。
『ところでライト博士、フォルテは一体何をしようとしているのでしょうか?』
「!?」
部屋の中ではロックとライトが会話をしているようだった。チフユは耳を澄ませて会話を聞く。
『うむ、行動を見る限りは敵ではないと思うんじゃが・・・・・』
ライトはしばらく黙るとまた話し出す。
『ロックマン・・・・・・わしはどうもフォルテがチフユと何か関係があるのではないかと思うんじゃ。』
『フォルテとチフユ姉さんが?』
『お前やロールにも打ち明けたがチフユはそもそもこの世界とは別の世界で生きていた人間なんじゃ。その時チフユには、一人の弟がいたらしい。』
『でも、博士。フォルテはロボットですよ?』
『じゃが、どうしても無関係だとは思えないんじゃ。飽くまでも可能性だが弟のイチカ君をモデルに製作したかもしれん。だとすればフォルテの製作者はイチカ君と繋がりがある筈なんじゃ・・・・・』
『だとすれば・・・・・イチカ君は姉さん同様にこの世界に迷い込んでいるという事ですか?』
『まだ
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