第五十話 冬休みその十二
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「そうでしょ」
「随分小さい小さいって言われてるのね」
「言われてるわよ」
実際にです
「本当にね、それでね」
「あと五センチはなのね」
「欲しいわ、それで欲を言えばね」
「あと十センチね」
「それ位あればふそくはないわ」
もう本当にです。
「スーパーモデルになった気分よ」
「一六〇で?」
「そうよ」
「スーパーモデルって一七〇は最低でもあるんじゃ」
「それでも私としてはなの」
あくまで私の主観にしてもです。
「あと十センチあればね」
「スーパーモデルみたいで満足なの」
「そう、それだけ欲しいけれど」
それでも現実はといいますと。
「もうこれ以上高くならないでしょうね」
「成長期終わったの?」
「女の子で十八だと」
もう大体と聞いています。
「終わりでしょ」
「じゃあお姉ちゃんこのままずっとなの」
「そう、一五〇センチのままよ」
成長期が終わったからです。
「そうなるでしょうね」
「私やあの娘はどうなるのかしら」
上の妹はふと自分の右手にあるお肉屋さんを見ながら私に言ってきました、とはいいましても今日はお肉屋さんには行きません。
「小柄だけれど」
「私と一緒でね」
「誰がどう見ても小さいから」
このことは私もです、とにかく私達三人は小柄です。
「このことがどうなるかね」
「それが心配なのね」
「大きくなればいいけれど」
「そうよね、何か背のことばかり話してるけれど」
それでもです。
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