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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン〜前篇
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ハイト陛下並びにギュランドロス陛下の代理を務めておられるルイーネ皇妃陛下からも承認を頂いています。」

「メンフィルは先程も説明したように、ミルディーヌ公女との正式な交渉はこれからだが……………………臨時政府の件については現メンフィル皇帝であるシルヴァンからも承認をもらっている。」
アンゼリカの質問にユーディットとリウイはそれぞれ答えた。
「他にも質問がある方々も全て回答致しますので遠慮なく質問をお願いします―――」
そしてミルディーヌ公女は諸侯達を見回して問いかけた。


その後会議は進み、会議を終えるとミルディーヌ公女はリウイ達と共にレンの転移魔術によってオルディスの城館へと移動し、オルディスでリフィアと、外出届けを出して既にリフィア達と合流していたエリゼを交えて交渉を始めた。


〜クロスベル帝国領・オルディス・カイエン公爵城館〜

「―――改めてになるが、エレボニア側の次期カイエン公爵への内定、メンフィル帝国政府並びに現メンフィル皇帝・父シルヴァンに代わり祝福する、ミルディーヌ公女よ。」

「この身にとっては過分なお言葉、心より感謝致しますわ、リフィア殿下。それとレン教官、エリゼさん。私の希望通り、御二方ともエリゼさんも今回の交渉の場にお連れするように足労して頂いた事、心より感謝致しますわ。」
リフィアの賛辞に恭しく礼をしたミルディーヌ公女はリフィア達と共に席についているエリゼやレンに視線を向けて感謝の言葉を口にした。
「うふふ、別に大した事はしていないから気にしなくていいわよ。」

「…………私はリフィア殿下の専属侍女長として…………そして兄様の正妻予定の婚約者としてこの場に同席する義務がありますから、私にまで感謝する必要はございません、ミルディーヌ公女殿下。」
ミルディーヌ公女の感謝に対して二人はそれぞれ謙遜した様子で答えた。
「まあ…………この場にはお互いをよく見知った者達しか同席していないのですから”ミルディーヌ公女殿下”だなんて、他人行儀な呼び方をする必要はありませんわ、”エリゼ卿”。私達は将来、愛するリィン教官を支える伴侶同士となるのですから、”新参者”である私としましても既にリィン教官の伴侶となった姫様もですが、将来リィン教官の伴侶になる事が確定しているエリゼさん達とも是非仲良くしたいと思っているのですから♪」

「…………なるほど。やはり私やアルフィンが睨んでいた通り、貴女は”灰色の騎士”である兄様に憧れる他の有象無象の女性達と違って”本気”で兄様と結ばれたいと思っているようですね。」

「ぬおっ!?エ、エリゼよ…………幾らこの場には親しい者達しか同席していないとはいえ、この場は正式な交渉の場じゃから落ち着いてくれ…………!」

「よくリィン様の正妻予定のエリ
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