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提督はBarにいる。
艦娘とスイーツと提督と・EX4
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妖精という存在とその発生に関する考察》となっている。

    《妖精という存在とその発生に関する考察》

 妖精、という存在は艦娘がこの世界に誕生したと同時にこの世に発生、又は顕現した存在だと認識されている。それまでにも伝承や童話の中の存在としては認知されていたが、それはあくまでも想像上の存在であり、現実には存在しない物とされていた。しかし、世界初の艦娘がこの世に誕生してから24時間も経過しない内にこの小さな協力者はその『発生』を確認された。そう、『誕生』でも『創造』でもない『発生』である。当時の資料を見るに、本当に唐突に何もない空間から現れた為に発生と書き表したと推察するが、当時の艦娘研究者達の狼狽ぶりが窺える。

 その資料等から見て、妖精というのは恐らくではあるが艦娘の艤装に憑いた付喪神(つくもがみ)のような存在であると考察されている。その原型となったのはかの大戦を戦った英霊達の御霊であるとされ、事実、艦載機妖精の中には当時のエースパイロットの名を受け継ぐ者が多数確認されている。

 彼らの望みは何か?と言えば、『艦娘をサポートする事』……この一言に尽きるだろう。艤装の稼働補助、艦娘の建造、装備の開発、果ては艦娘の日常のお世話に至るまで……彼らは甲斐甲斐しく艦娘を支えようとする。ただしそれは、整った環境下での話だが。

 当然ながら、妖精個人にも人格が存在しており、趣味嗜好がある。見た目は小さく、喋る言葉は幼子の様であるが、その奇想天外な化学力から産み出される物は人間の想像を超える物である。基本的には『楽しい事』に敏感で、艦娘達へのサポートもその『楽しい事』の1つに含まれている。なので、艦娘を粗略に扱っている鎮守府からは自然と妖精の数が減り、まともな鎮守府の運営は叶わなくなる。その為、艦娘の過ごしやすい環境作りは円滑な鎮守府の運営にも直結していると言える。また、妖精達は甘味を好む傾向が強く、これは大戦中の物資不足から甘味=貴重な嗜好品であったからこそ、その傾向が強い物と推察されている。その為、定期的に甘味の提供をするなどして妖精との関係を良くしておく事も推奨される。



 ……とまぁ、こんな内容がレポート用紙で10枚分程、ズラズラと書かれている。提出期限2〜3日って言ってあったのに、よくぞここまで書いたモンだと思う。

「小難しく書いてますけど要するに、妖精さん達と仲良くしとくのが一番って事ですよ。ねぇ?」

「われわれもかんむすさんたちとなかよくするのはほんもうですゆえ」

「それにてーとくさんのあまいごほうびはさいこーです?」

「たのしいこともあまいごほうびもやまほどです」

「このよのらくえんじゃ〜」

 明石と一緒に妖精さん達があずきばっと食ってるのを見る限り、ウチじゃあ妖精不足なんて心
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