暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
閑話16「修行の一風景」
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いつでも来て」

 なのはの返事に、アリシアは魔力弾を撃ちだせる魔弾銃を上に向ける。
 そして一発放つ。その一発が上空で炸裂し……

「ッ!」

「やっぱり、初手はフェイトね!」

 フェイトがスタートダッシュを切る。
 しかし、アリサが反応し、すずかの背後に回った攻撃を受け止める。

「指示塔に値するのは確かに私だし、狙うのも正解だけど……」

「私達も、それぐらいは予想済み!」

 フェイトに一瞬遅れて、なのはがさらに斬りかかる。
 ……が、すずかは防ぐ素振りすら見せずに、代わりにアリシアが受け止めた。

   ―――“氷柱”

「っ……まぁ、椿さんに鍛えられたんや。これぐらいは出来るやろなぁ……」

 その間にすずかははやてに牽制の霊術を放っておいた。
 魔法の術式構築を妨害されつつも、そうしてくるのは当然だとはやては舌を巻く。

「っと、とと、っとぉっ!?」

「シュート!」

 まだ一手動かしたのみ。
 すぐになのははアリシアに矛先を変え、斬りかかる。
 アリシアは刀で何とか受け止めつつ、術式を構築。
 二刀と一刀の手数の差で吹き飛ばされた瞬間に、なのはの魔力弾と相殺される。

「っ!」

「……ヒット&アウェイ……フェイトに適した戦法ね……」

 一方でフェイトも次の手を打っていた。
 一度アリサと間合いを離し、また斬りかかる。
 防がるも、すぐに距離を離し、再度攻撃する。

「アリサ!」

「分かってるわよ!」

 直後、アリシアとアリサのポジションが入れ替わる。
 アリサがなのはの、アリシアがフェイトの相手をする。

「はぁああっ!!」

「選手交代ってね!」

 アリサが果敢に斬りかかり、アリシアが二丁拳銃に武器を変えて霊力の弾を撃つ。
 突然の入れ替えになのはとフェイトは戸惑うが、すぐに切り替える。

「ほらすずかちゃん、牽制ばっかりじゃ私は倒せへんで?」

「分かってるよ。でも、私の役目は流れ弾を出さない事。……それに」

   ―――“氷柱雨”

「術式もやっと組めた」

 互いに牽制し合っていたすずかとはやて。
 しかし、その間にもすずかは術式を構築しており、その霊術を発動させた。

「広範囲……味方ごとやと!?」

「はやてちゃんだって、隙を見れば魔力弾で援護するでしょ?無差別な攻撃だけど、互いに信頼していればこれぐらい……」

 その霊術は広範囲のものでアリシア達の方も巻き込んでいた。
 だが、そこまで密度は高くなく、攻撃を中断すれば回避は容易だった。

「……避けれるよ」

「なるほどなぁ。でも、愚策やったな!」

   ―――“|Divine Buster《ディバインバ
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