暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
閑話16「修行の一風景」
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
魔法が降り注ぐ。

   ―――“Schwarzer regen(シュバルツェア・レーゲン)

「四つ巴か……!」

 赤黒い魔力弾は、一発一発が並の砲撃魔法よりも強い。
 そのため、まともに受け止めずに優輝は駆ける。
 創造魔法で瞬時にいくつかの剣を展開し、とこよへ放つ。
 一方でとこよは霊術で魔力弾を最低限相殺し、強力な一矢を優輝に放った。

「ッ……!」

 優輝の剣はあっさりと弾かれる。
 同時に優輝は追撃の矢を放ち、飛んできたとこよの矢を蹴って跳ぶ。
 魔力による保護を利用して踏み台にしたのだ。
 さらに魔力弾で壁蹴りをするように駆け上がり……。

「はぁっ!」

 緋雪が放った魔力の刃を体を逸らす事で避ける。

「っつ……!」

 さらに魔力弾を防御魔法で逸らすように防ぎ……。

「えっ……!?」

 その反動を利用して、緋雪の第二撃を回避した。
 優輝はそのまま、振り抜いたシャルを足場にさらに跳ぶ。

「抜けてくるとは……!」

「はぁ……っ!」

 向かう先は魔力弾を放っていたユーリ。
 魔力の足場を踏み込み、間合いを詰める。
 同時に創造魔法による剣を緋雪に放ち、追撃を阻止する。
 すぐに抜けてこようが、優輝がユーリに攻撃を放つまでは時間を稼げる。

「ですが、それ以上は―――」

   ―――“Schwarzer schneesturm(シュバルツェア・シュネーシュトゥルム)

「―――近づかせません!」

 間合いを詰めるために踏み込んだ瞬間、ユーリが魔法を切り替える。
 広範囲ではなく、目の前に迫る優輝に向けて、確実に倒すように。
 弾速を早く、密度も高くし、転移でもしない限り躱せないようにした。
 その転移も、間合いを詰める動きをした時点で間に合わない。

「ふっ……!」

 故に、優輝は転移の行動を()()()()
 転移魔法を使うためのリソースを防御魔法の展開に割く。
 魔力弾が当たる箇所だけに的確に防御魔法を展開し、逸らす。
 直撃を避け、最低限の被害で魔力弾の吹雪を凌ぐ。

「(……今!)」

 そして、その凌いだ時間で転移魔法の術式を構築。
 転移で背後に回り込む。

「はぁっ!」

   ―――“Aufblitzen(アォフブリッツェン)

 直後、優輝は強力な一撃を繰り出す。

「くっ……!」

 だが、その一撃は“魄翼”と防御魔法に防がれる。
 魄翼に防御魔法を付与する事で、その堅さを増しているのだ。

「ッ、堅い……!」

「魄翼のみでは防げないのは、わかっていますから……!」

 一閃と魄翼を拮抗させながら、二人は言葉を交
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ