暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第93話:Death Flower Heart
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思ったら先を越されていたか…お前達も気付いているか?」
「ああ、シグマだな」
「本当にしつこい奴だね。まあいいよ、何度でも蘇るなら何度でも斬り刻んで消してやる」
いくら正気に戻ってもOXアーマーの精神高揚で狂暴性が増しているのか普段のルインならば絶対に言わないことを言っている。
「そう言えばルイン。そのアーマー…ええと、何と言えばいいのか…」
もどかしそうに言葉を選びながら要領を得ない問い掛けをしてくるゼロ。
エックスも彼がルインに何を言わんとしているのかは分かる。
何しろ今のルインのエネルギー反応はゼロと同一だ。
エックスとゼロはエネルギー反応に頼らない気配察知でルインのみの気配を感知出来るが、やはり自分と同じエネルギー反応と言うのは落ち着かないのだろう。
「ん…?ああ、このアーマーね。ライト博士に引き出してもらった私の秘められた最後の力らしいよ。この力を使ってると妙に落ち着かなくなるけど…」
「あのイレギュラー化みたいな状態もそのアーマーの影響みたいな物か…大丈夫なのかお前は」
「大丈夫、少なくてももうあんな無茶はしないから…」
それだけ言うとルインは奥の方を見遣ると、エックスとゼロも同様に見遣る。
「あそこに奴がいる。」
「奴が全ての元凶だ。」
「行こう、ゼロ、ルイン…懐かしい未来への扉をみんなの力で開きに!!」
エックス達は迷いを感じさせない足取りで、シグマのいる場所に向かうのであった。
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