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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第93話:Death Flower Heart
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時として人を狂わせる。ディザイアが君への愛ゆえにイレギュラーとなったように…。」
「…………」
「そして人を狂わせることもある愛は時として人に光と希望を、無限の力を与える。エックス…君はそうやって過酷な運命に逆らい続けていたのだな」
ルインを見遣った後、エックスを見つめて微笑んだ。
「このデスフラワーのエネルギー炉は私が止める。エックス、ルイン。愚かな我々を許してくれたまえ…。生き残った者達を頼む…」
そう言った後、ジェネラルはエックスとルインに敬礼し、エネルギー炉に落下していく。
「待って…待ってよ…私…謝り…」
ルインが言い切る前にデスフラワーのエネルギー炉が爆発した。
「ジェネラル!!」
「くっ!!」
ルインを抱いて、エックスはジェネラルの行動を無駄にしないためにアルティメットアーマーのバーニアを噴かしてこの場を離脱するのだった。
大分エネルギー炉から離れたエックスはもうルインが暴れないことを察してアルティメットアーマーをフォースアーマーに戻すとサブタンクをルインに差し出した。
「……馬鹿だなあ…私…みんながいるのに1人で背負い込んで、勝手に暴走して…」
比較的安全な場所に連れ込まれたルインはサブタンクでエネルギーを補充しながら自嘲しながら呟いた。
そしてエックスはルインの隣に座りながら口を開いた。
「…ルイン、こんな時だけど君に伝えたいことがあるんだ。」
「え…?」
「俺は…ルイン…君が好きだ。君を1人の女性として愛している。」
「…っ!!」
いきなりの告白にルインは頬を朱色に染めながらエックスを見つめる。
「ずっとずっと君が好きだった。でも俺はどうしようもない臆病者なんだ。君が俺じゃない誰かを好きだったらどうしようってね。ゼロや君が引っ張って支えてくれなければ、俺はただの悩んでばかりの意気地無しだもんな…」
自嘲するように言うエックスにルインは寂しげに見つめる。
「エックス…」
「今でも怖くて仕方ないんだ。君が俺じゃない他の誰かが好きなんじゃないかって…ビクビクしてるんだよ」
「…………」
「…ディザイアは君に全てを捧げてでも君を愛した。傷つくことも恐れずに…。だから俺も勇気を振り絞らなきゃ、彼に面目ないしね…聞かせてくれないか?君の気持ちを……」
「私は……」
動力炉の部分に手を遣りながら、ディザイアとの会話を思い出す。
あの時は気付けなかったが、ディザイアは遠回しに想いを伝えてくれたのだろう。
そして気付けなかったばかりか、ディザイアのイレギュラー化の原因となってしまった。
「(そんな私にエックスの気持ちに応える資格なんてあるのかな…?)」
『あのねえルインち
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