暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第92話:Final Weapon
[3/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
と剣を交えながらディザイアの脳裏を過ぎるのはかつての力無き自分。

『力を手に入れ…レプリフォースを…イレギュラーを…滅ぼし…今度こそ…英雄になってやるんだーーーーーっっっ!!!!』

そして自分は強くなった。

その上、カーネルのパーツを体に組み込んで完全にエックス以上の力を手にいれたのだ。

もうあの時の無力な自分ではないのだ。

「…オオオオッ!!」

「くっ!!」

サーベルを力任せに振るい、エックスを弾き飛ばし、吹き飛ばされたエックスは床に叩きつけられるが、受け身を取ったことでダメージはほぼない。

即座に体勢を立て直し、ブレードを構えるエックスに対してディザイアもサーベルを構えた。

「来いエックス!!見せてやろう…パワーアップし…かつては究極のレプリロイドだったカーネルのパーツを取り込んだことで得た力を!!」

カーネルの内部機関も取り入れたことで本来ディザイアが扱えないはずのカーネルの電撃を操る力を得たのだろう。

ディザイアの持つサーベルからは凄まじい電撃が纏われている。

「降り注げ!!スプラッシュレーザー!!」

天に掲げたサーベルから無数の電撃弾が放たれ、エックスに向かって降り注ぐ。

「フロストタワー!!」

それをチャージフロストタワーを繰り出し、複数の氷塊で防御しながらディザイアに接近する。

「はあああああっ!!」

ブレードを握り締め、チャージブレードで一息に斬り捨てんとするが、ディザイアの表情はあくまでも冷静であった。

「甘いですよ!!」

ディザイアがビームサーベルを振るい、エックスの目の前に大量の黒い靄が発生した。

「これは…目眩ましか!?」

即座にアイカメラのセンサーを使い、ディザイアの熱源を探す。

「……そこか!!」

熱源を見つけ、そこをチャージブレードで横薙ぎした。

しかしチャージブレードで斬り捨てた相手はディザイアではなかった。

「!?こいつは…」

エックスがチャージブレードで斬り捨てたのはディザイアではなくノットベレーであった。

「本物はこっちです!!」

「ぐうっ!!?」

いつの間にか移動していたディザイアは背後からエックスの脇腹を斬り裂き、エックスが咄嗟に身を捻ったことで致命傷は避けられた。

激痛に耐えながら立ち上がるが、ディザイアが発射した黒い球がエックスに襲い掛かり、それが直撃してエックスは壁に叩きつけられるとブレードの光が掻き消えた。

「フフフ…これで、チェックメイトだ」

「(あの時のディザイアとも全く違う…カーネルのパーツを取り込んだためか、段違いのスピードとパワーだ…それに…)」

ディザイアが動かないエックスにサーベルを向けた。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ