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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第92話:Final Weapon
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令に対して感情のない声で応えるフェイクと名付けられたルインの模造品。
「待てシグマ!!」
この場から去ろうとするシグマにシールドブーメランを投擲するがフェイクのサーベルで弾かれてしまう。
「くっ…」
再び、セイバーとサーベルをぶつけ合う両者。
相手がイレギュラーハンターとして守るべき元人間であるためか、ゼロの剣筋は鈍っている。
しばらくして、デスフラワー全体に振動が走る。
「(まさかルインがジェネラルと戦っているのか…なら急がなければ…だが…)」
目の前にいるレプリロイドは元人間でシグマに改造され、洗脳されているだけだ。
しかし、ルインがジェネラルにやられてしまっては意味がない。
ゼロはフェイクと名付けられた彼女の見つめながら静かに決意した。
「あんたが何者かは知らんがすまない…あんたを救うにはこれしか方法が見つからない。俺が死んだらキッチリと詫びを入れる。」
セイバーを振るい、ビームサーベルを弾き、足払いで体勢を崩すとロッドで一気に動力炉を貫いた。
「……………」
そのまま仰向けに倒れるフェイクだが、まだ機能停止していないのかゼロを見上げると今まで動かなかった表情が動いた。
それはとても穏やかな笑みで、彼女は笑みを浮かべたまま機能停止した。
「……」
ゼロはそれを沈痛そうな表情で見つめていた。
倒れる寸前に彼女が…死を目前として洗脳が解けたのだろう。
彼女の発言に胸を痛めた。
“ありがとう”…。
それが彼女が最期に発した言葉。
人間の肉体を失い、洗脳され、壊死しかけた心から発せられた心からの感謝の言葉であった。
「(こんな方法でしか…俺は彼女を殺すことでしか救えなかった……っ!!俺は…俺は一体何のために戦っているんだ…!!)」
ゼロは唇を噛み締めながら足を動かした。
レプリロイドに改造し、彼女の人生を狂わせた悪魔を討ち取るために。
「何処だ!!シグマの奴は!!」
怒りを戦いの原動力に変えながらしばらく通路を駆けたがまだ辿りつけず、ゼロは近衛兵を薙ぎ払いながら先に進んだ。
『ゼロ…』
「!?」
頭に響いた声に足を止めた。
この声には聞き覚えがある。
ゼロは導かれたかのように、足を動かすとその先にはかつて自分を強化してくれた老人の姿があった。
何故このような場所に。
『どうやら間に合ったらしい。ゼロ、この先はいくら君でも危険じゃ』
「危険は承知の上だ。ジェネラルだけではなくシグマまで相手にするとなると、エックスとルインだけでは危険過ぎる」
友の力を信頼していないわけではない。
しかしジェネラルはレプリフォースの頂点に立ち、シグマは最強のイレギュラ
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