暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第92話:Final Weapon
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いというのも失礼だろう。」

シグマが指を鳴らすと、この部屋に1体のレプリロイドが転送された。

朱いアーマーを纏った金髪の女性型レプリロイドで、その姿はゼロも見覚えがある。

「ルインだと…?自分では勝てないからとは言え、とうとう俺の後輩のコピーに頼るとはな」

そんなシグマをゼロは嘲笑うが、シグマもまた笑みを深めた。

「コピーというのもあながち間違いではないが、これは実験機の意味合いが強い」

「実験機…だと?」

「ゼロよ、ルインが人間を元にしたレプリロイドであることは知っているだろう?」

「それがどうした………まさか…!?」

ルインを引き合いに出されたことで目の前のレプリロイドの正体に気づいたゼロは目を見開いた。

「これもまた人間を素体とした物だ。苦労したぞ。人間を原子レベルにまで解体し、ようやく納得の行く性能の物が造れたのだからな。」

「よくもこんなことを…!!この悪魔め!!」

シグマの非道なやり方に激しい怒りを感じるゼロはセイバーを構える。

「やれ」

ルインを模したレプリロイドはビームサーベルを抜き放ち、ゼロに斬り掛かる。

「チッ!!」

それをゼロは舌打ちしながらセイバーでサーベルを受け止める。

「ゼロよ。それは人間を素体としているが、人間としての部分は皆無に等しい。今までのようにイレギュラーを処分したらどうだね?」

「貴様…!!」

「素体とした人間はどうやらそれなりの剣の達人だったらしくてな、どうやら素体となった人間の実力も性能に反映されるようだ。人間と機械の力が1つとなると試作機の段階でこれ程までに高性能な物が出来上がる。」

事実、ルインを模したレプリロイドはゼロに匹敵する剣技で攻撃を繰り出している。

これが鍛え上げた人間が機械の体を得たことによる力なのだろう。

「いやはや、ルインを生み出した者の技術力には恐れ入る。素体を選ぶ必要があるとは言え、このような怪物を大量に生み出せる技術を持つ者が敵になると思ったら背筋が凍る思いだ。そうは思わんかね?ゼロ?」

「黙れ!!今すぐ彼女を止めろ!!貴様が彼女を操っているんだろう!!」

「そう言われて素直に止めると思うかね?」

「罪のない人間を改造し、洗脳する…貴様はどこまで外道に堕ちれば気が済むんだ!!」

「外道とは心外だな、限りある資源を無駄に浪費する害虫を見直した結果だ。利用価値のある人間はレプリロイドとなって生まれ変わり、そして我が兵士となって我が理想郷創造のための兵士となる…劣等種の人間にはこれ程の幸福はないと思うがな…クックック…さあ、フェイクよ。そのままゼロの相手をしてやれ。私は最後の仕事を終わらせておく」

「はい…シグマ様…」

シグマの命
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