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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第92話:Final Weapon
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ルートで進もう。」
時間が少ないと感じたゼロはそれぞれが別行動をしようと提案した。
「分かった、気を付けてくれ」
それぞれ別のルートを進み、エックスが奥の扉を開いて中に入ると腰にまで届く金髪と、そして衣服に似せた紫のアーマーのレプリロイドがいた。
「ディザイア…」
「クックックック…待っていたよー。エーックス。やはり、こういうのは自分でやらないと面白くないからねえ…」
「よくもアイリスの目の前でカーネルを…!!その上、戦えない彼女にまで攻撃を…!!許さないぞディザイア!!」
「カーネル…そうですねえ。彼には感謝しなくてはいけませんねえ…。イレギュラーの屑でも私のパワーアップに一役買ってくれたのですから…!!」
「何だと!?」
紫色の光がディザイアを包み込み、光が消えた時にはディザイアの姿はエックスが見知るものではなかった。
白と黒を基調とした騎士を思わせるようなアーマーである。
「待たせたな…エックス!!」
「…っ!!」
ディザイアが握り締めているのは彼が愛用していたサーベルではなく、カーネルのサーベルであった。
そして彼から時々、溢れ出るエネルギー反応もカーネルの物であり、エックスはそれに嫌な予感を覚えた。
「お前まさか…カーネルのパーツを自分に組み込んだのか!?」
「ええ、あのイレギュラーには私の一部になってもらいましたよ」
「貴様…カーネルを殺しただけではなく死んだ後も利用するなんて…非道なことを…ディザイア…お前はそこまで堕ちたのか!?」
「堕ちた?違いますよエックス。悟ったというのが正しい表現です。この世は力が全てだとね!!強き者が生き残り、弱き者は強き者の糧となる。ただそれだけですよ!!」
「そんなこと…認めるか!!ディザイア…お前を…イレギュラーとして処分する!!」
サードアーマーを身に纏い、憤怒の表情でブレードを抜き放つとエアダッシュで距離を詰めてディザイアに斬り掛かる。
しかしディザイアはサーベルでブレードを受け止める。
XブレードはシグマのΣブレードをベースとしているためにかなりの出力を誇ると言うのにそれを易々と受け止めるとは…。
「シャッ!!」
「チッ!!」
ディザイアが繰り出したサーベルによる突きはエックスの頬に掠るが、エックスは構わずブレードを振るう。
ディザイアもビームサーベルを振るい、応戦する。
エックスの剣術はディザイアから教わった物であり、互いに同じ剣術を使う以上は勝敗を分けるのは、使い手の実力。
「………」
「…く……っ」
あの時と違って油断など一切していないにも関わらず、少しずつ力で押されていくエックス。
『力が欲しい…』
エックス
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