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ある晴れた日に
127部分:谷に走り山に走りその二十三
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か」
「それで私達も」
「その通りよ。仲いいじゃない」
「まあそれは」
「気が合うっていうか」
 今度は手の指をお互い絡め合わせている。その様子がやはりかなり怪しい。あまりにも怪しいので周りにいるクラスメイト達が不穏な目を向けだしている程だ。
「中森ってあれか?」
「ひょっとしてよ」
 野茂と坂上がそんな二人を見つつ席から身を乗り出して前の席の咲と春華に問うていた。
「レズ、とかじゃねえよな」
「あれ、怪しいなんてものじゃないわよ」
「違うわよ」
「あいつノーマルだよ」
 こう答える咲も春華も二人を怪しむ目で見ている。だから次にはこんな言葉を出してしまうのだった。
「多分だけれど」
「彼氏欲しいとは言ってたしよ」
「それであれか」
「やっぱりあれはおかしいぜ」
 野茂も坂上もまだ二人を見ていた。怪しいどころではなかったからだ。

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