第一章
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原作とアニメと実写
宮脇壮は週刊漫画雑誌で連載を持っていて人気が出て単行本も売れてある日編集者から吉報を受けた。その吉報はというと。
「アニメ化ですか」
「はい」
編集者は壮に笑顔で答えた、彼の面長で顎が四角くしっかりした黒い眉と小さな目を持つ顔を見つつ。壮の髪の毛は黒で癖がある短い感じだ。背は一六八程で色白で痩せている。
「決定しました」
「僕の漫画がアニメになるなんて」
壮は暫く驚いていたが暫くして話を理解して笑顔で言った。
「嘘みたいですね」
「ですが実際にです」
「アニメ化してですね」
「放送されますから」
「そうですか、じゃあ今後の情報をですね」
「待っていて下さい」
「これは執筆に力が入りますね」
これまで以上にとだ、壮は笑顔で言ってだった。
実際にアニメ化を編集者の許可を得たうえで自身のブログやツイッターで発表したり宣伝もして執筆にもこれまで以上に力を入れた。
そうしていってだ、アニメの続報を聴くことを楽しみにしていた。
制作会社に脚本に演出、監督、声優陣を聴いていってその都度笑顔になった、しかし彼は声優のことは知っていてもだ。
脚本等のことは詳しくなくネットで決定した脚本家のことを聞いても首を傾げさせてこう言うだけだった。
「あの、井之上利樹って」
「ベテランの脚本家ですよ」
「そうですか」
「はい、プロデューサーの白庫信一郎さんも」
「多くのアニメに関わってきた」
「ベテランですから。監督も声優さん達もしっかりした人達ですから」
「声優さんは確かにいいですね」
壮もこのことは理解していて満足していた。
「加地さんに大栄さん、樋笠さんに植田さんって」
「凄いですよね」
「僕描いていた時にこのキャラの声はこの声優さんだって思う時がありますが」
「イメージ通りですか」
「はい」
実際にとだ、壮は編集者自分の担当に答えた。
「有り難いです」
「そうですか、それではいいですね」
「監督も制作会社も名作を作ってきた人ですね」
「評価高いですよ」
「じゃあ作画も安心出来ますね」
「大丈夫ですよ」
編集者は太鼓判を押した、そして実際にだった。
アニメの放送がはじまると忽ちのうちに原作のいい部分を忠実に再現していて作画も声優陣の演技も好評でだ。
大人気となった、それで壮は大喜びして編集者に言った。
「いや、実はアニメ化して何か違うとか」
「原作とですね」
「そう言われたりしますよね」
原作の雰囲気を壊している、改悪だのという評価が出るというのだ。
「どうしても」
「それで不評だったアニメ化も多いですよね」
「そうですよね、ですが」
「先生の作品は成功ですね」
「本当によかったです、それでアシスタントの
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