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ある晴れた日に
122部分:谷に走り山に走りその十八
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幾ら何でも酷過ぎるぞ」 
 正道も完全に呆れていた。言葉に出ていた。
「そこまではな」
「何だよ、御前まで言うのかよ」
「当たり前だろ。ゴキブリに鼠か」
「ああ」
「蕁麻疹にもなる」
 こう言う正道だった。顔は呆れたままだ。
「それもな」
「なるのかよ」
「清潔にすればそれだけ病気にもならないで済むぞ」
「へえ、そうだったのか」
「そうだったのかって」
「やっぱりこいつ駄目だ」
 皆納得した声を出す野本を見てまたしても呆れ果てるのだった。とにかく何をやってもいい加減としか言いようのない彼であった。

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