121部分:谷に走り山に走りその十七
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
彼と同じ中学で付き合いが長い筈の坪本と佐々も引いていた。どうやら彼等にしても野本のこの体質は知らなかったらしい。
「まあとにかくだ」
「痒いんだな」
「そうだよ。だから家じゃ学問って言うんだよ」
「一緒の意味じゃねえのか?」
「なあ」
確かにそうである。しかし彼にとってはそうではないらしい。今も掻き毟っているがそれが止まりそうにもない。冗談抜きに危ない病気に見える。
「けれど本当にただの蕁麻疹か?」
「もっと危ない病気じゃねえのか?」
坪本も佐々もそこを問うた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ