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ある晴れた日に
120部分:谷に走り山に走りその十六
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りゃな。絶対にやってねえ奴もいるしな」 
「俺かよ」
「実際してるか?」
 やはり野本を見ていた。そして彼自身に声をかけるのだった。
「してねえだろ」
「そんな面倒臭いことするかよ」
 やはりそうであった。そんなことは一切しない野本であった。
「母ちゃんや妹がするもんだえお。俺はそんなのしなくていいんだよ」
「やっぱなあ。わかってたけれどな」
「何ていうか予想通りだけれど」
「あんた、それ最低」
「最低っておい待てよ」
 咲と奈々瀬にも言われて思わず声をあげる野本だった。
「それで最低なのかよ。家事しない男は最低だっていうのかよ」
「その通りよ」
 よりによって江夏先生に言われた。
「当たり前でしょ。さっきの先生の言葉聞いてたの?」
「くっ、そうなんですか」
「そうよ。わかったらこれからは家事をしなさい。いいわね」
「そんなんして何になるんだよ」
「だからなるのよ」
 恵美が彼に告げた。

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