第四十四幕:虹よりも七色の虹へ
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時崎「明日は露天に入ろうかな?」
七夏「はいっ☆」
時崎「え!?」
七夏「くすっ☆」
今の「はいっ☆」は・・・七夏ちゃんの考えている事が、まだ分からない。
七夏「明日は、露天の準備もしておきますね☆」
時崎「え!? あ、ありがとう!」
露天の準備・・・ようやく、七夏ちゃんの考えが分かった。これは、倒置法の域を超えていると思う。
七夏「柚樹さん☆ ここにお着替え置いておきますね☆」
時崎「いつもありがとう!」
七夏「くすっ☆ ごゆっくりどうぞです☆」
七夏ちゃんと同じ香りのするお湯に満たされてゆく。体が少しヒリヒリとするけど、とても心地良い。ここで過ごせるのもあと2日か、明日も七夏ちゃんと一緒にお出かけ出来るといいな・・・いや、七夏ちゃんと一緒にお出かけしたい! 後で七夏ちゃんにお願いしてみよう! 目を閉じてしばらくこの香りと温もりを楽しませてもらった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏「あ、柚樹さん☆ 冷茶どうぞです☆」
お風呂を上がると、すぐに七夏ちゃんが声を掛けてきてくれた。
時崎「ありがとう! 七夏ちゃん、明日も時間あるかな?」
七夏「はい☆ 大丈夫です☆」
時崎「午後から、一緒にお出掛け、いいかな?」
七夏「はいっ☆」
時崎「七夏ちゃん、お出かけしたい所ある?」
七夏「えっと、七夏のお気に入りの場所かな?」
七夏ちゃんお気に入りの場所・・・あの場所の事だろう。「翠碧色の虹」の事を知ったあの場所・・・。
七夏「どしたの?」
時崎「よし! じゃ、午後からよろしく!」
七夏「はいっ☆ あ、お夕食も出来てます☆」
時崎「ありがとう!」
七夏ちゃんと一緒に夕食を頂いていると、凪咲さんも来てくれた。
七夏「お母さんも一緒に、お夕食どうぞです☆」
凪咲「ありがとう、七夏。柚樹君、いいかしら?」
時崎「もちろんです!」
凪咲「ありがとう」
凪咲さんと七夏ちゃんと3人でお夕食を頂くのは、久々な気がする。いつも凪咲さんは俺より先か後に頂いているからだけど、お客さんが居ない時は、一緒でもよかったのではと思ったりした。
時崎「凪咲さん、明日、アルバムが渡せると思います!」
凪咲「まあ! いよいよ完成なのね♪」
時崎「その予定ですけど、追加で七夏ちゃんを撮影している分がありますので、それを加えてからでもよろしいですか?」
凪咲「ええ♪ 柚樹君がご納得できるまで待ってます♪」
時崎「ありがとうございます。アルバムが完成するのは明日の夜頃になると思いますが、完成したらすぐにお話しします!」
凪咲「今から楽しみだわ♪」
七夏「くすっ☆」
時崎「七夏ちゃん!」
七夏「はい!?」
時崎「七夏ちゃんのマイパッドにも、アルバムのデータを送るか
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