第四十四幕:虹よりも七色の虹へ
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」
七夏「七夏は、十分楽しめました☆」
時崎「良かった。じゃ、岸に戻る?」
七夏「はい☆」
今度は、俺が七夏ちゃんに手を差し出す。七夏ちゃんは、しっかりと手を添えてくれた。思っていた以上に、七夏ちゃんは泳ぐのが得意だった事が印象に残った。出来れば海の中を楽しく泳ぐ七夏ちゃんを撮影したかったと思ってしまうけど、その機会がまた訪れるかどうかは俺次第だ。
<<七夏「2度目の初めてです☆」>>
初めて・・・か。確かに初めての事が沢山あった。これからも沢山あるはずだ!
岸に上がり、七夏ちゃんは海風を受けて心地良さそうに休んでいる。
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もう少しこのまま眺めていたいと思ってしまう。
時崎「七夏ちゃん! お待たせ!」
七夏「あ、柚樹さん☆ ありがとです☆」
時崎「ココアは無かったから紅茶だけど」
七夏「紅茶も好きです☆」
七夏ちゃんに飲み物を手渡す。
時崎「七夏ちゃん、泳ぐのが上手で驚いたよ!」
七夏「くすっ☆ 海の波に揺られたり、こうして海の風を受けてのんびり過ごすのも得意です☆」
時崎「のんびりも得意・・・七夏ちゃんらしいね」
七夏「はい☆」
これからも、まだ俺の知らない七夏ちゃんを見つけてゆきたい。
しばらくの間、2人で海を眺める。この海、初めてこの街に来た次の日に来ていた事を思い出す。あの時、俺が探していた少女は、すぐ隣に居て微笑んでくれる。
七夏「? どしたの?」
時崎「七夏ちゃんを探して、この海に来た事があったなと思って」
七夏「え!?」
時崎「初めて七夏ちゃんと出逢って、その次の日」
七夏「ごめんなさい。風水の連絡先を、伝えてませんでした」
時崎「それは構わないよ。今、こうして七夏ちゃんとお話しできてるから!」
七夏「初対面だと、どこまでお話ししていいのか分からないですから」
時崎「確かにそれは、分かるよ」
また再び2人で海を眺める。
七夏「・・・・・」
時崎「・・・・・」
七夏「柚樹さん☆」
時崎「ん?」
七夏「えっと、ありがとです☆」
時崎「ああ!」
しばらく時間をおいて、七夏ちゃんが「ありがとう」と話してきた。なんとなく返事をしてしまったが、この「ありがとう」には、どのような意味が込められているのだろうか?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
時崎「結局、これになったんだ」
七夏「はい☆ 小鳥さん、可愛かったから☆」
雑貨店で、さっき見つけた「小鳥のやじろべえ」を七夏ちゃんは手にしていた。
時崎「自由研究のテーマになりそう?」
七夏「頑張って考えてみます☆」
時崎「俺も協力するよ!」
七夏「はい☆ 頼りにしてます☆」
時崎「まだ何も思いつかないけど」
七夏「くすっ☆」
時崎「
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