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翠碧色の虹
第四十四幕:虹よりも七色の虹へ
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める水」「育つ水晶」色々あるな。そんな中−−−

時崎「色の科学か・・・」

色についての感覚は、とても繊細な事のように思ってしまう。大切な人と同じように楽しく過ごしたいと思うと、色に関しては、そうならない可能性がある事を分かっているからだ。でも、それは、色以外に関しても言える事なのだと思う。これは、俺にとっての自由研究なのかも知れないな。七夏ちゃんは・・・

時崎「七夏ちゃん!」
七夏「あ、柚樹さん☆ 良さそうなのありますか?」
時崎「そうだな・・・これとか?」
七夏「え!? カブトエビさん? 飼育?」
時崎「この水槽見てたら、水族館での事を思い出して」
七夏「くすっ☆ でも、これ小学生が対象みたいです☆」
時崎「この飼育キットそのものはそうみたいだけど、高校生としての自由研究は・・・」
七夏「高校生? どんな研究なのかな?」
時崎「どんな事が記憶を呼び戻す鍵となるのか?」
七夏「え!?」
時崎「思い出そうとしても思い出せない事って無い?」
七夏「あります」
時崎「だけど、何かのきっかけで、突然思い出せる事もあるよね?」
七夏「はい☆」
時崎「その鍵を見つける方法って? 偶然?」
七夏「えっと、難しいです」
時崎「でも、七夏ちゃんと出逢えたのも偶然なんだよ?」
七夏「あっ・・・」
時崎「その偶然を大切に想い続けるか、忘れてしまうか・・・でも、忘れたように思えても、実は忘れていなくて、思い出せないだけって事も多いと思う」
七夏「えっと、記憶の鍵が見つかれば無くならないって事?」
時崎「そう、記憶の鍵だね! それが、今、俺が手にしている−−−」
七夏「くすっ☆ カブトエビさん☆」
時崎「そういう事! ごめんね。難しい事を話してしまって」
七夏「いえ、私は、鍵は要らないかな?」
時崎「え!?」
七夏「想い続けてたら、忘れる事はありませんから☆」
時崎「そ、そう・・・じゃあ、これは元の場所に戻して・・・」
七夏「くすっ☆」

俺は、「カブトエビ飼育セット」を元の場所に戻した。

時崎「なかなか難しい」
七夏「くすっ☆ でも、柚樹さんのおかげで、なんとかなりそうです☆」
時崎「そう?」
七夏「自由研究のテーマを探す事も、研究のような気がしてきました☆」
時崎「なるほど、それは言えてる」

七夏ちゃんと海の近くにある喫茶店でお昼を頂きながら、自由研究の話題が弾む。けど、午後からは海で楽しみたいから、一旦自由研究の事は忘れるように話しを持ってゆきたい。

七夏「これから、海、楽しみです☆」
時崎「ああ!」
七夏「えっと、自由研究のお話しは、また後でもいいかな?」
時崎「俺も、七夏ちゃんと同じ事を考えてたよ!」
七夏「くすっ☆」

七夏ちゃんと考える事が似てくる事は、素直
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