第四十四幕:虹よりも七色の虹へ
[11/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ら!」
七夏「はい☆ ありがとうです☆」
夕食を頂きながら考える。ここ、民宿風水で行わなければならない事は、他に無かっただろうか? 七夏ちゃんの虹の事以外で、出来る事があれば行っておきたい。
凪咲「柚樹君が、来てくれて色々とあったわね」
時崎「色々・・・ですか?」
凪咲「ええ♪ 色々♪」
時崎「・・・っ! な、凪咲さんっ!」
七夏「ひゃっ☆」
時崎「あ、ごめん! 七夏ちゃん!」
七夏「ど、どしたの? 柚樹さん?」
時崎「色々・・・色!」
凪咲「気付いてくれたかしら?」
七夏「???」
時崎「はいっ! 色々な事と言いながら色が無い!?」
凪咲「ええ♪」
大切なのは色ではなく・・・なんだ!?
時崎「大切なのは、色ではなく・・・えっと・・・」
凪咲「決めない事かしら?」
時崎「決めない事・・・」
七夏「答えが無いのも、答えのひとつかな?」
時崎「七夏ちゃん?」
凪咲「柚樹君は、答えを見つける事に一生懸命になり過ぎていないかしら?」
時崎「それは、俺がここに居られるのは−−−」
凪咲「違うわ!」
時崎「え!?」
凪咲「アルバムが完成しても、私は柚樹君がこのままずっと居てくれると嬉しいと思ってます」
七夏「お、お母さん!?」
凪咲「七夏もそうよね?」
七夏「え!? えっと・・・はい☆」
時崎「七夏ちゃん・・・」
凪咲「だから見つからなくてもいいの。私にも、七夏にも、もっと大切な事があるのよ」
時崎「凪咲さん・・・ありがとうございます」
凪咲「こちらこそ♪」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
夕食を頂いた後、自分の部屋で改めて凪咲さんの言葉を考える。「見つからなくてもいい」・・・か。でも、俺は別の方法で見つけようとしている。少しでも可能性があるのなら、その事に一生懸命になるのは間違っていないと思いたい。七夏ちゃんへのアルバム・・・これで、七夏ちゃんの望む事が少しでも叶えば俺は嬉しい。そして、俺が喜べば七夏ちゃんもきっと喜んでくれるはずだ。民宿風水にお世話になって、この部屋が本当に自分の部屋のように思えるのは、凪咲さんに感謝しなければならない。
時崎「自分の部屋・・・か」
1ヶ月ほど過ごしたこの部屋。七夏ちゃんが案内してくれた部屋。遠くの海も見えるとても心地よい部屋。
<<七夏「えっと、お部屋は、こちらになります」>>
本当に自由に使わせてもらってたな。明日は、この部屋の掃除を念入りに行おうと思う。
トントンと扉が鳴った。
七夏「柚樹さん☆」
時崎「七夏ちゃん、どうぞ!」
七夏「はい☆」
時崎「七夏ちゃん、今日は疲れたでしょ?」
七夏「えっと、それ以上に楽しかったです☆」
時崎「俺も楽しかったよ!」
七夏「くすっ☆ えっと、明日は午後から
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ