第四十四幕:虹よりも七色の虹へ
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時崎「高月さん、お気をつけて!」
笹夜「はい♪ 時崎さん♪」
時崎「どうしたの?」
笹夜「あ、あの・・・最後かも知れないから・・・名前で・・・」
時崎「え!?」
どうしようかと迷ったけど。高月さんのお願いも叶えてあげたい。
笹夜「・・・・・む、無理なら・・・」
時崎「ありがとう。さ、笹夜・・・さん」
笹夜「はい♪ ありがとうございます♪」
時崎「ひとつ話しておくけど、次は、今までどおりでいいかな?」
笹夜「え!? あっ・・・」
鋭い高月さんなら、俺の言葉がどういう事を意味しているのか分かってもらえると思う。
笹夜「・・・はい♪ 時崎さんのお言葉・・・大切にいたします♪」
時崎「ありがとう!」
笹夜「それでは、失礼いたします♪」
駅で高月さんを見送った時、過去の記憶と重なった。高月さんとはこれで最後ではないと確信している。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
七夏「柚樹さん! ご飯のおかわり、いかがですか?」
時崎「え!? あ、ありがとう!」
七夏「くすっ☆」
七夏ちゃんと朝食を頂きながら、昨日、高月さんを駅まで送った事を思い出してしまっていた。
時崎「・・・・・」
七夏「はい☆ どうぞです☆」
七夏ちゃんから、ご飯のおかわりを受け取る。
時崎「ありがとう。み、水風さん」
七夏「えっ!? 柚樹さん!?」
時崎「七夏ちゃんの事を、水風さんって呼ぶのも久々かなって」
七夏「くすっ☆ 驚きました☆ どおして急に?」
時崎「丁度、1ヶ月なんだよ」
七夏「え!?」
時崎「七夏ちゃんと出逢ってから1ヶ月!」
七夏「あっ、1ヶ月になるんだ。でも、あの時、私は最初に名前を言いました☆」
時崎「そうだったね。ごめんね。どおして名前なの?」
七夏「えっと『七夏』が、私の名前ですから☆」
時崎「もっともな答えだね」
七夏「初対面の人には、名前から教える方がいいよってお母さんが・・・」
時崎「どうして?」
七夏「えっと、名前だけだと、お家が特定しにくいからかな?」
時崎「でも、あの時、七夏ちゃんは苗字も教えてくれたよね?」
七夏「はい☆ 柚樹さんが先にお名前と苗字を話してくれましたから、私が名前だけって言うのは失礼かなって思って☆」
時崎「なるほど」
七夏「くすっ☆ あっ、柚樹さんなら、他の呼び方でもいいです☆」
時崎「他の呼び方?」
七夏「えっと、ここちゃーみたいにです☆」
時崎「あー・・・みのちゃーとか!?」
七夏「そ、その呼び方は・・・ま、まあ柚樹さんだけなら・・・」
時崎「ごめん。つっちゃー・・・さん!」
七夏「くすっ☆」
時崎「七夏ちゃんの事は、七夏ちゃんって呼ぶのが一番自然かな」
七夏「はい☆ えっと、お話し
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