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ある晴れた日に
12部分:序曲その十二
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で江夏先生に答える。
「結婚してから」
「冬の花嫁だったのね」
「おかしいですか?」
「別にそうは思わないわ。むしろ」
「むしろ?」
「何か幻想的でよさそうな感じね」
 こう田淵先生に述べるのだった。
「冬の花嫁って」
「そうですか」
「私なんてあれよ。結婚したのが真夏」
 その黒服には夏のイメージはあまりないがどうやらそうらしい。
「色々あって夏の沖縄で結婚式だったけれど」
「どうでした?」
「暑かったわ」
 うんざりとした苦笑いと一緒に述べるのであった。
「今まで生きた中で一番ね。暑かったわ」
「そうだったんですか」
「大魔神のあの」
 ここで明日夢の家の店のことがまた話に出て来た。
「キムチ鍋よりまだ暑かったわね」
「ああ、あそこのキムチ鍋ですか」
「知ってるのね」
「知ってますよ。量がとにかく凄いですし」
「そうそう。最初三人前かと思ったわよね」
「そうですよね。入っている具だって」
 二人共職員室ではどうかという話をそれでも楽しく続けていく。

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