暁 〜小説投稿サイト〜
ノーゲーム・ノーライフ・ディファレンシア
第2話 前座
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て】ゲームを始めた以上降りる手立てはない。互いの同意で無効試合にすればゲームは止められるが────テトがゲームを止めることに同意?
遊戯の神が?遊戯(ゲーム)を中断?
?────有り得ないだろう。ならば、もはや選択肢はない。途中で詰みゲーになる事が予見出来ようが、進める他ない。
それは理解した。いや、初めからやりたくて受けたゲームだ、プレイする事自体に異論はない。異論があるのは────

「せめてマッチングしてからゲーム始めろよ頭抜けてんのかテト!!プレイするのはいいが()()()()()()()()だぁ!?お前は調整下手くそなソシャゲの運営か!?回線ぶっこ抜きした方じゃなくされた方に敗戦記録を残すクソシャゲか!?課金でもすれば対戦相手の情報でも開放されんのか!?あァ!?」

────とまあ、そんなところである。
その場にいない者に当たり散らして、何とか空は平静を取り戻す。
そもそも、確かにゲームする上で不備はあれどテトに説明責任など最初からない。空の異論も妥当だが、テトにも一切の責任はないのだ。異論を挟む余地はない。
ならばテトへの抗議など考えるだけ無駄だ。空はそう考えて、とっとと思考回路の使い道を『ゲームの攻略』に切り替えた。

??────このゲームには、攻略ルートが用意されていない。
誰から先に倒せ、といった指定の一切がないのだ。さらに言えば、テトが勝利条件としたのは唯一神のコマ16個の回収?────当然それはゲームなくして実現しないが、その()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それは単に、敗北を喫するなど許さない『  』を相手には必要のないルールと考えた可能性も高いが。
それだけではない。先ほどこのゲームの難しさの一つとして挙げたゲームを挑む事を強制されるルールも、厳密にはルールではなく駆け引きでどうにか出来なくもない問題だ。相手になるのが異種族(デタラメ)?────それに関しては今に始まったことではない。ゲームルールとしての障害とはカウントすべきでないだろう。さらに言えば、このゲームは『いつまでに終わらせなければならない』というタイムリミットすら設けられていないのだ。
つまり、現時点で障害たり得るのは、徹頭徹尾『対戦相手が分からない事』だ。ならばそれをこそ解決していくのが筋だろう。



?────と、言う訳で。
『  』一行はコマを持っているか分からない『敵候補』に接敵する事とした。対戦相手が分からない問題を解消するにあたり、不確定要素を早目に潰しておく事が目的である。
この場合そ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ