第90話
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にガイウス、新旧Z組の面々…………)
部下たちに指示を終えたウォレス准将は海上要塞がある方向に視線を向けてリィン達の武運を祈った。
〜同時刻・グラーフ海上要塞前〜
同じ頃要塞前に到着したトワ達主計科\組だったが、要塞へと続く大橋の周辺で繰り広げられているファーミシルス達とルトガー達との戦闘があまりにも凄まじく、近づけなかった。
「ひええええええっ!?」
「”百日戦役”でエレボニア帝国軍を一方的に蹂躙して勝利し続けた事から”ゼムリア大陸真の覇者”と呼ばれているメンフィル帝国軍の中でも有名な武将達は凄まじい使い手だっていう話は聞いてはいたけど…………」
「みんな、信じられないくらい無茶苦茶な強さやで…………!」
「ニーズヘッグの猟兵達は既に全滅させられている上、”西風の旅団”の猟兵達まで圧されていますものね〜。」
「………まあ、彼らの場合ニーズヘッグを相手にしていたメンフィル帝国の使い手達まで”戦妃”達に加勢しているからというのもあるでしょうけど…………」
「と、特に”空の覇者”と名高いファーミシルス大将軍閣下は凄まじ過ぎますよね…………大陸最強の猟兵団の一つである”西風の旅団”を率いる”猟兵王”と一騎打ちで優勢のご様子ですし…………」
距離を取っているにも関わらず感じ続ける戦闘の余波にカイリは思わず悲鳴を上げ、スタークとパブロは信じられない表情で戦闘の様子を見守り、既に討ち取られ、大橋周辺に散乱しているニーズヘッグの猟兵達の死体を見回して呟いたルイゼの感想に続くようにヴァレリーは自身の分析と共に答え、タチアナはおどおどとした様子でルトガーと一騎打ちを続けているファーミシルスの様子を見て呟いた。
「それ以前にあんなにも多くのメンフィル帝国の関係者が介入してあんな大規模な戦闘を繰り広げるなんて話、せめてわたし達にも前もって知らせて欲しかったよ…………ううっ…………」
「アハハ…………しかも要塞の攻略には分校長どころかリウイ陛下達まで加勢しているという話ですものね。」
疲れた表情で頭を抱えて呟いたトワの言葉を聞いたティータは苦笑しながら要塞を見つめ
「あの、教官…………本当に私達は加勢しなくていいんですか?」
「さっきも言ったように、明らかに実力が離れ過ぎている私達が加勢したらむしろファーミシルス大将軍達の足を引っ張る事になるから、今は決着が見守るまで待つしかないよ……………………」
サンディの問いかけに答えたトワは複雑そうな表情を浮かべてカーリアン達との戦いによって劣勢に陥っているジークフリードを見つめた。
「それぇっ!白露の桜吹雪!!」
「闇に呑まれるがいい――――ティルワンの死磔!!」
「うおおおおおおっ!?ガハッ!?」
「しもうた
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