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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第90話
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魔人”と化するとはな…………―――総員、俺から離れろ!!」
魔人化した幻影を見たウォレス准将が背後にいる部下たちに指示を出した後、幻影は凄まじい炎の攻撃をウォレス准将に向けて放った!
「ウオオオオオオオッ…………!ハアアアアアアッ…………!」
しかしウォレス准将は十字槍を振り回して竜巻を発生させ、何と幻影の凄まじい炎の攻撃を防いだ!
「…………ふう、何とか凌げたか。」
攻撃を防いだウォレス准将は安堵の溜息を吐いた後戦闘を再開した。


「今だ、かかれ―――!」
するとその時ミハイル少佐の号令が戦場に響き渡るとドラッケンとシュピーゲルがブースターで上昇して列車砲に近づいていた。
「ゼシカ、エルンストさん、お願いします…………!」

「ええ…………!」

「あたいに遅れんじゃないよ、雛鳥共!」
ブースターによる上昇で列車砲の近くを陣取っている猟兵達に接近したドラッケン達は攻撃を開始した!
「はああっ…………!」

「アッハハハハハハッ!」

「な………っ!?」

「おおっ…………!?」

「ハッ、もらったよ…………!」
シュピーゲルとエルンストの牽制攻撃に猟兵達が驚いている所をレオノーラを始めとした戦術科のメンバーとミハイル少佐が背後から強襲して猟兵達を無力化した!
「よし―――次だ!」

「イエス・サー!」
そしてミハイル少佐の指示によって戦術科は列車砲を陣取っている猟兵達を圧し始めた。


「おおっ、やるじゃねえか!」

「少佐さんの指揮もだが生徒達もやるねぇ…………!」

「…………ハハ…………しごいた甲斐があったか。」

「クク、それとオレサマ達による補習の成果も出ているじゃねえか。」
一方列車砲の奪還に気づいたカンパネルラ達が戦闘を中断して撤退した事でそれぞれ戦闘を停止して生徒達の戦いを見守っていたアガット達はそれぞれ感心していた。
「…………ここまでか。」

「ふふっ…………後は本命にお任せかな?」
ランディ達とは別の場所で戦いを見守っていたガレスは重々しい口調で呟き、カンパネルラは意味ありげな笑みを浮かべて答えた後転移魔術によってその場から去り、ガレスを始めとした赤い星座の猟兵達も撤退を開始した。


「列車砲―――!2基とも制圧完了!」
ウォレス准将が幻影を撃破すると同時にミハイル少佐の報告が戦場に響き渡った。
「お疲れ様でした…………!」

「ですが、海上要塞が…………!」

「わかっている―――これより全軍、グラーフに戻る!第1、2のみ峡谷一体を確保してくれ!第三はオルディスのユーディット皇妃陛下に列車砲奪還の報告をした後、グラーフに戻れ!」

「ハッ…………!」

(頼むぞ、シュバルツァー
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