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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第90話
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ボニアの貴族達を束ねるカイエン公爵家当主の”器”でない事は断言致しますわ!」

「う…………っ!?」

「皇女殿下…………」

「ふふ、さすが姫様ですわ♪」

「フム………話によればアルフィン夫人は典型的な”籠の鳥”の皇女との事じゃったが、どうやら評価を改める必要がありそうじゃな。」

「ま、2年前の内戦をリィンやエヴリーヌ達と一緒に解決したから、成長くらいはしていると思うよ?キャハッ♪」

「もう、お二人とも…………アルフィン夫人に失礼ですよ…………」
威厳を纏って自分を睨んで宣言したアルフィンの宣言にバラッド侯爵は反論できず唸り、クルトは尊敬の眼差しでアルフィンを見つめ、ミュゼは微笑みながらアルフィンを称え、感心した様子でアルフィンを見つめて呟いたリフィアにエヴリーヌが指摘し、リフィアとエヴリーヌの発言にプリネは呆れた表情で溜息を吐いた。
「ま、数々の失態の責任は後日きちんと(はか)らせて頂きますから、その点はご安心ください、殿下。――――中断した領邦会議の席上でね。」

「ぐっ…………アンゼリカ嬢、そなた…………」
アルフィンの隣に来て答えたアンゼリカの言葉を聞いてある事を察したバラッド侯爵は苦々しい表情を浮かべてアンゼリカを睨んだ。

「――――申し訳ありませんが、閣下。自分達には使命がありまして。」

「ふふ、必ずや後で解放されるよう取り計らせていただきます。―――それではまた、”後日”。」

「へ…………」

(あん…………?)
ミュゼの意味ありげな最後の言葉にバラッド侯爵が呆けている中アッシュは眉を顰めたが、すぐに気を取り直してユウナ達と共に広間から出て要塞の攻略を再開した。


〜A班〜


「貴様らは…………!」
リウイ達の協力でリフィア達の協力を受けているユウナ達同様破竹の勢いで進み続けているリィン達A班が天守閣へ続く最後の扉に近づいたその時、扉から北の猟兵達が現れた!
「アンタたち…………!」

「北の猟兵の主力か…………!」

「サラ・バレスタイン―――灰色の騎士に聖竜の姫君!!」

「―――そ、それにそこにいるのは…………!?」

「――――”英雄王”…………!!」
リィン達を睨んでいた北の猟兵達だったがリウイに気づくと血相を変えてそれぞれ散って武装を構えた。
「チッ…………」

「トーゼンこっちにも待ち構えてたみたいだね〜。」

「ま、でも北の猟兵の戦力は彼らで最後でしょうね。」
身構えた猟兵達を見たユーシスは舌打ちをし、ミリアムとレンはそれぞれ分析していた。
「…………ふ…………ふははっ…………!!」

「まさか…………”英雄王”が直々にここに来ていたとは…………―――故郷が奪われ
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