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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica37-A大隊壊奏曲〜Counterblow〜
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居る。トルーデが双子にマイスターを預けようとした。するとマイスターは『アリサ達がまだ見つかってないが、仕方ない』って嘆息。

「えいっ!」

「ぐふっ!?」

トルーデの顎に掌底を打って、彼女が大きく反り返った。当然マイスターを手放したことで自由の身に。マイスターは顎を押さえてフラつくトルーデに「てやっ!」追撃の突き蹴りを彼女の腹に打ち込んだ。

「ここはどこですか! それに・・・シスター・トルーデ!? どうして・・・!?」

教会の出入りをしてるヴィヴィオは、トルーデとも会ったことがあるはずだ。ここで彼女の名前を出したところでおかしくない。ただ、ミミル達と会ったことがあるのかどうかはちょっと判らないから、マイスターも名前を呼ばなかったね。

「我が手に携えしは確かなる幻想」

マイスターは誰にも聞こえないほどの小さな声で詠唱。そして足元に虹色に光り輝くベルカ魔法陣を展開した。

「「虹色の魔力光(カイゼル・ファルベ)・・・!」

「間違いなくヴィヴィオちゃんの魔力光ね〜」

血液検査なんてされて気付かれる前に、ヴィヴィオしか放つことしか出来ない色の魔力を見せることで疑いを晴らさせる作戦だ。マイスターは魔力を放つと同時、それを隠れ蓑にするように「ステガノグラフィア」を発動した。

『この拠点を丸裸にしろ。最優先は捕らわれているアリサ達の居場所と救出方法だ。行け』

電子戦用術式ステガノグラフィアにそう指示したマイスターに、天使5人がそれぞれ返事してネットワークに潜って行った。

「げほっ、げほっ。ヴィヴィオさん、ここは我ら最後の大隊の本部ですよ」

「大隊の・・・! そんな気はしてましたけど・・・。どうしてわたしを拉致したんですか?」

マイスターはヴィヴィオを演じて、ステガノグラフィアからの報告が入るまでの時間稼ぎをするためにそう聞いた。ミミルは「そうね〜」豊満なおっぱいを持ち上げるかのように腕を組んで、マイスターとの間にモニターを展開して、「アレに乗せるつもりなのよ、大隊は〜」映ったものを指差した。

「聖王のゆりかご・・・!?」

『うそ! だってあの艦はもう宇宙の塵になったはず!』

どっかのドック内に鎮座してたのは、プライソン戦役時に起動した“聖王のゆりかご”とまったく同じ艦。でも「なんか小さい・・・?」マイスターの言うように一回りも二回りも小さい気がするね。

「ええ、そうよ〜。およそ半分のサイズに変更して〜、小回りを効きやすく、速度も4割り増しなのよ〜」

「その言い方だと、あなたがゆりかごを造ったみたい・・・」

「万が一、オリジナルのゆりかごが使えなくなるような事態に陥った時のために造っておいたの〜」

満足そうに笑顔を浮かべるミミルにマイスターは「で
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