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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica37-A大隊壊奏曲〜Counterblow〜
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マイスターは今ヴィヴィオの姿に変身していて、フィヨルツェンの肩に担がれてる状態。自分の意思で意識を遮断してるマイスターに代わって、アイリがマイスターの体の支配権を得てる。本拠地と思しき場所に着いたら、アイリがマイスターの意識を起こす。意識を保っていると、どうしても体が条件反射とかで動いちゃうからね。

(事前に話してたとおり、一度で本拠地へ向かわずに何箇所か経由してるな〜)

フィヨルツェンが発信機の役割を持つプロミスリングを外したのは確認してる。やっぱりチーム海鳴の専用回線を使った秘密会議は筒抜けだったわけだね。ま、それを前提に話してたわけだけど。

――トランスファーゲート――

マイスターの中から外界の様子を見る。何度目かの空間の歪みが発生して、フィヨルツェンはスッと歪みへと歩みを進める。視界が一瞬だけ閉じて、次の瞬間にはこれまでの荒野や平原、どっかのビルの屋上とか地下駐車場とかを経由しての・・・。

(今までの雰囲気と違う・・・)

そこは半球上のドーム。照明らしい照明は無いけど、直径20m近い床に大きく描かれたベルカ魔法陣が青白く光ってくれてるおかげで、何も見えないってことはない。そんなドームには女の人が1人、フィヨルツェンの帰りを待ってたかのように佇んでた。

(うわぁ、知ってるこの人。名前はえっと・・・シスター・トルーデ)

シャル達とも面識があったはず。そんなシスター・トルーデがフィヨルツェンに向かって「同志ヴィスタ、おかえりなさいませ」恭しく一礼した。フィヨルツェンのコードネームがヴィスタなんだね。どこの言語なんだろ。

「出迎えありがとう、同志テルコンタル。それにフィアツェーン」

(フィアツェーン?)

よく見れば、トルーデのドリルみたいな巻き毛に包まってる何かが・・・。アイリやアギトお姉ちゃん、リインのような小さな子供が居た。番号を名前とした小さな人。そのことから正体にすぐ行きついた。

(融合騎・・・! 一体誰が・・・!)

ベルカの融合騎を一から作れる技術持ちなんて指で数えられるほどしかいない。アイリが真っ先に思い浮かべたのは、イリュリア技術者の末裔だっていうミミルだ。仮にミミルが大隊側だとして、いつから? メリットは? あと何体作った?って疑問浮かんでくる。

「ヴィヴィオを技術室へ連れて行ってくださいますか?」

フィヨルツェンが肩に担いでいたマイスターをトルーデへと預けた。トルーデはマイスターを大事そうにお姫様抱っこして、「同志ヴィスタは?」って尋ねた。

「現在、オランジェ・ロドデンドロンと交戦中の同志たちの元へのゲートを繋いでください。わたくしも出撃し、ルシリオンを討ってきます」

(シャル達と大隊が戦ってる!?)

こっちはこっちでのんびり
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