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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica37-A大隊壊奏曲〜Counterblow〜
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話は省くが、それはルシル達が大隊の正体を確たるものにする証拠となった一件となったらしい。その日の内に私と主はやてに連絡をくれたのだ。今日か明日、ミッドを離れるヴィヴィオの拉致や、口封じのためにオランジェ・ロドデンドロンへの襲撃があるはずだと」
ルシルさんはそのための準備を行ったそうです。その結果が今、私の目の前で起きた拉致。大隊は見事にルシルさん達の罠に嵌り、ヴィヴィオさんの姿に変身していたルシルさん、それにユニゾンしたままのアイリさんの2人を拉致してしまった。
「ヴィヴィオ達が指にはめているプロミスリングが発信機だというのを知っているのは、ルシル達オランジェ・ロドデンドロン、お前たちチームナカジマ、私と主はやてとなのは達、そしてハラオウン提督だけ」
「ルシルさんを拉致した人、エグリゴリの1人だそうですけど・・・」
ヴィヴィオさんが床に落ちているプロミスリングを拾い上げました。そして「どうして知ってるんでしょうか?」と私に向き直りました。考えられるのはやはり「内通者がいる・・・!」ということになります。
「ではアリシアさんが・・・!?」
「今日はずっとヴィヴィオの元へと何としても向かおうとしていたからな。怪しさを隠そうともしないのは、真っ直ぐな性格のアリシアらしいが。それに、エグリゴリ――フィヨルツェンがヴィヴィオに扮したルシルを個室から引き出したのと同時、彼女は用を足すことなく個室より飛び出し、デバイスを起動させた。申し合わせたかのように完璧なタイミングだった」
そう言ったアインスさんがアリシアさんを背負ったところで、通信を知らせるコール音が鳴った。アインスさんが「はい」と応じますと、『アインスか? 海上警備部にスクランブルや!』とはやてさんからそんなお話が。
『ミッド海上にて大隊の艦隊が出現したそうや! 現在、リュッチェンスや首都防衛隊が頑張ってくれてる! あと未確認やけど、シャルちゃんらオランジェ・ロドデンドロン隊は行方不明らしい』
大隊がシャルさん達を犯罪者扱いをして、これまでの犯罪者と同様に殺害することを公にしたうえ教会騎士団も、行方を晦ませているシャルさん達をこのまま出頭しなければ敵性と認め、撃破する対象にすると。
『おそらく、シャルちゃん達は今、艦隊がミサイルを放ってる方角に居ると思う。連絡がつかへんのはきっと、大隊構成員との戦闘中+妨害されてるからや。ミサイルの軌道も途中で消失するらしいし、転移か結界の所為やろうな』
「主はやて。ヴィヴィオに扮したルシルが、計画通り大隊に拉致されました」
『っ! そうか、ならこっちも遠慮なく仕掛けようか。アインス、今すぐ艦船ドックへ来て。たぶんやけどなのはちゃん達にも出撃要請が入るかもしれへんし・・・』
「・・・アリシアを大隊側の一
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