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レーヴァティン
第九十七話 会戦と攻城戦その一

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                第九十七話  会戦と攻城戦
 久志達が率いるローマの軍勢五万はボローニャ領まであと一週間の距離ま出来た、その距離に至るとだった。
 自分達の周りの地形を見てこう言った。
「ここにいるとな」
「まずいですね」
「ああ、俺達今山にいるけれどな」
「山脈は別にして」
 山々つまり木々は生い茂っていないものも多いがだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「そうだよ」
 まことにとだ、夕子に答えた。
「周りに水が少ない」
「しかも頂上となると」
「囲まれるとな」
 そうなればというのだ。
「大軍だけにな」
「飲み水がなくなり」
「干上がりかねないからな」
「だからですね」
「おたおたしないでな」
「下りるべきですね」
「急ごうぜ」
 こう言ってだ、久志は木々の間から来かねない伏兵達を警戒しつつ軍勢を山から下りさせた。そしてだった。
 平地に出るとだ、目の前にだった。
 敵と思われる軍勢が布陣していた、進太はその軍勢を見て言った。
「ボローニャの旗でござる」
「ああ、そうだな」
 敵軍の旗を見ればボローニャの紋章が描かれていた。
「あれはな」
「間違いないでござるな」
「そうだな」
「では、でござるな」
「ああ、戦だ」
 それを選ぶとだ、久志は進太に答えた。
「これからな」
「そうするでござるな」
「そうする、俺達は初陣だが」
 軍勢を率いた戦はというのだ。
「それでもな」
「この戦はでござるな」
「勝っていこうな」 
 まさにと言うのだった。
「絶対に」
「初陣を勝って自信をつけて」
「そしてな」
 そのうえでとだ、久志はさらに言った。
「その後はな」
「ボローニャでござるな」
「あっちに行ってな」
 そしてというのだ。
「そのうえでな」
「今度は、でござるな」
「攻城戦だな」
 これから行われる野戦の後はというのだ。
「それにかかろうな」
「それでは」
「さて、敵の数は」
 ボローニャの軍勢をざっと見てだ、久志は言った。
「二万もいないな」
「一万七千かな」
 剛も言ってきた。
「おおよそ」
「そんな感じだな」
「では」
「ああ、数はこっちの方が多くてな」
 それでとだ、久志はさらに言った。
「装備もな」
「あとあの街というかこの世界のお城は」
 双葉も言ってきた。
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