暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第90話:Sadness
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
り、側頭部に回し蹴りを叩き込んで吹き飛ばす。

「くっ!!調子に乗るなゼロ!!」

斬?を飛ばすカーネルだが、ゼロはかわそうともせずにダッシュ、エアダッシュを駆使してカーネルとの距離を詰める。

そして手にエネルギーを纏わせながらカーネルの懐に入った。

「これで終わりだカーネル!!落鳳波!!!」

カーネルのアーマーにエネルギーを纏わせた指をめり込ませ、そのエネルギーをカーネルに注ぎ込んだ。

「ぐああああ!?」

「落鳳波のエネルギーをお前の体内に一気に流し込んでやる!!流石のお前もこれには耐えられないだろう!!」

どれだけ頑強なアーマーでも内部は補強のしようがない。

ゼロは覚えてはいないが、カウンターハンター事件の際にシグマに操られていた時にエックスとの戦いでもアースクラッシュで同じ戦法を使用していた。

カーネルが急激に流し込まれるエネルギーに耐えきれずに内部爆発を起こし、煙が晴れると内部の機構が露になったカーネルは膝を付いた。

「終わりだカーネル。これ以上はアイリスに負担をかけられん」

「……確かに私の負けのようだな…」

「カーネル!投降してくれ!!確かに今回の戦いを引き起こしたレプリフォースの罪は重いかもしれないが、生きて罪を償ってくれ!!頼む…お願いだ…俺達は…もうこれ以上知人を失いたくないんだ…!!」

「エックス……カーネル…アイリスの命と未来…どちらが大切なのかは…お前も分かっているんだろう?」

「………分かった。こんな状態では戦うどころか満足に動くこともままならん」

道連れにするために自爆すると言う選択肢もあるが、ゼロ達はそれを許さないだろう。

「良かった…」

知人をこれ以上失わずに済んで良かったとエックスは安堵した。

ゼロはカーネルに手を差し出し、カーネルもまたそれに手を伸ばした時である。

何かを貫くような音が響いたのは。

「な…っ?」

「っ!!」

「あ…ああ…!?」

「あ、あいつは…!?」

突如鈍い痛みがカーネルを襲い、それから異物を確認する。

自身の動力炉付近から出ているのはビームサーベルの光で、あまりにも突然すぎる事態に、カーネルもゼロもエックスとルナも動けない。

状況の把握も出来ずにただ唖然とするばかりで、激戦を終えて慢心創痍の状態がその間を広げる。

「どうやら彼の情報は正しかったようですね…いけませんねえ…皆さん…イレギュラーは処分しなくては……」

「き、貴様は…」

カーネルが震えながら背後を見遣ると行方不明となっていたA級のイレギュラーハンター・ディザイアがカーネルをビームサーベルで貫いていた。

「ディザイ…ア…お前…」

「お久しぶりですねえエックス。
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ