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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第90話:Sadness
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り、側頭部に回し蹴りを叩き込んで吹き飛ばす。
「くっ!!調子に乗るなゼロ!!」
斬?を飛ばすカーネルだが、ゼロはかわそうともせずにダッシュ、エアダッシュを駆使してカーネルとの距離を詰める。
そして手にエネルギーを纏わせながらカーネルの懐に入った。
「これで終わりだカーネル!!落鳳波!!!」
カーネルのアーマーにエネルギーを纏わせた指をめり込ませ、そのエネルギーをカーネルに注ぎ込んだ。
「ぐああああ!?」
「落鳳波のエネルギーをお前の体内に一気に流し込んでやる!!流石のお前もこれには耐えられないだろう!!」
どれだけ頑強なアーマーでも内部は補強のしようがない。
ゼロは覚えてはいないが、カウンターハンター事件の際にシグマに操られていた時にエックスとの戦いでもアースクラッシュで同じ戦法を使用していた。
カーネルが急激に流し込まれるエネルギーに耐えきれずに内部爆発を起こし、煙が晴れると内部の機構が露になったカーネルは膝を付いた。
「終わりだカーネル。これ以上はアイリスに負担をかけられん」
「……確かに私の負けのようだな…」
「カーネル!投降してくれ!!確かに今回の戦いを引き起こしたレプリフォースの罪は重いかもしれないが、生きて罪を償ってくれ!!頼む…お願いだ…俺達は…もうこれ以上知人を失いたくないんだ…!!」
「エックス……カーネル…アイリスの命と未来…どちらが大切なのかは…お前も分かっているんだろう?」
「………分かった。こんな状態では戦うどころか満足に動くこともままならん」
道連れにするために自爆すると言う選択肢もあるが、ゼロ達はそれを許さないだろう。
「良かった…」
知人をこれ以上失わずに済んで良かったとエックスは安堵した。
ゼロはカーネルに手を差し出し、カーネルもまたそれに手を伸ばした時である。
何かを貫くような音が響いたのは。
「な…っ?」
「っ!!」
「あ…ああ…!?」
「あ、あいつは…!?」
突如鈍い痛みがカーネルを襲い、それから異物を確認する。
自身の動力炉付近から出ているのはビームサーベルの光で、あまりにも突然すぎる事態に、カーネルもゼロもエックスとルナも動けない。
状況の把握も出来ずにただ唖然とするばかりで、激戦を終えて慢心創痍の状態がその間を広げる。
「どうやら彼の情報は正しかったようですね…いけませんねえ…皆さん…イレギュラーは処分しなくては……」
「き、貴様は…」
カーネルが震えながら背後を見遣ると行方不明となっていたA級のイレギュラーハンター・ディザイアがカーネルをビームサーベルで貫いていた。
「ディザイ…ア…お前…」
「お久しぶりですねえエックス。
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