暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第90話:Sadness
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ーネルにショットが直撃した瞬間、エラーがまた1つ増えた。
「っ!ゼロ!!カーネルに攻撃するな!!カーネルのダメージがアイリスの体にエラーって形で影響を及ぼしている!!」
「何だと!?」
「くっ…余計なことを…」
ゼロとの決着を着けたいカーネルからすればルナの言葉は余計なことだった。
「以前、彼女が言っていたのは……」
それはあの大樹で体を休めていた時にアイリスと交わした会話である。
『2人で……1人……?』
『ええ、人間で言うところの双子かしら?詳しいことは知らされていないんだけどね…ゼロも兄さんから聞いてると思うけど私と兄さんは元々1体のレプリロイドだったの』
『ああ、カーネルから聞いたことがあるが…未だに信じられないところがあるな』
『ふふ、そう思うわよね?私達は過去に地球を何度も救った“力”と“優しさ”を兼ね備えた蒼いレプリロイド…レプリロイドがロボットって呼ばれていた時代の話なんだけど…そんなロボットの再来を願って造られたらしいけど……無理だったみたいね』
『その“優しさ”と“強さ”を兼ね備えたロボット…まるでエックスみたいだな』
『あ、確かにそうかも』
『アイリス、そろそろ戻るぞ。お前の仲間達が心配しているだろうしな』
ゼロはアイリスの手を引きながら拠点を目指す。
アイリスは手に伝わる温もりを感じながらゼロを見つめた。
『(でも例え失敗の末にこうなったとしても私はそれで良かった……私が私だからルインやエックス、エイリアさんにケイン博士達……そしてあなたに会えたんだから。私が私だから芽生えた想い………そして私はこの“想い”を信じる……いつかみんなで笑い合える日がまた来るって……どんな障害にも負けない“愛”がきっとあるって…)』
ギュっと、ゼロの手を握るアイリス。
『アイリス?どうした?』
『ふふ、何でもない』
アイリスとの会話を思い出したゼロは怒りの表情をカーネルに向けた。
「カーネル、お前は知っていたのか?お前のダメージがアイリスにも影響を与えることを…」
「…………」
「そうか…この………大馬鹿野郎っ!!」
カーネルの無言を肯定と捉えたゼロはアイリスに心の中で負担を与えることを謝罪しながらカーネルを殴り飛ばした。
「ぐっ!?」
「お前は!!自分のプライドと闘争心を満たすために、たった1人の妹まで巻き込むのか!?アイリスの命と未来…お前のプライドと闘争心のどっちが重いのか分からないのだとしたら……お前はどうしようもない大馬鹿野郎だーーーっ!!!」
ゼロはセイバーを放り投げるとカーネルを両拳で滅多打ちにする。
「だああっ!!」
「ぐおっ!?」
渾身の一撃がカーネルの腹部に入
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