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ある晴れた日に
114部分:谷に走り山に走りその十
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く」
 かえって男組の方が羨ましいものを感じていた。何はともあれ曲はそれに決まったのだった。
「じゃあよ」
「ああ」
 皆話のきりのいいところでまた言ってきた正道の言葉に応える。
「そろそろはじめるぞ」
「それで頼むな」
「タロウとメビウスでな」
「よし。それじゃあな」
 こうして彼はギターを奏ではじめた。これまでは怖い話ばかりで暗くなっていたがそれも一変した。こうして彼等はキャンプの最後の夜を楽しく過ごすのだった。

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