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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第89話:X & ZERO & RUIN
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る。

まるで金属を叩き付けるような……。

「コマンダー車両…のはずだが…」

「…この反応はどういうことなんだ?」

困惑するエックスとゼロ。

コマンダー車両から感じる反応に困惑しているのだ。

何故ならエックスの隣にゼロ本人がいると言うのに扉の向こうからもゼロの反応がするのだ。

困惑しているうちにコマンダー車両が爆発した。

「!?」

「何だ!?何が起きている!?」

煙を腕で払いながら崩壊したコマンダー車両の奥に進むエックスとゼロ。

そこには血のような紅のアーマーを纏った…。

「ルイン!?」

「…?あ、エックス?それにゼロもいるの?どうしてここに?」

「どうしてここに?…じゃないだろう!?君がいなくなってみんなどれだけ君を心配したと思っているんだ!!エイリアもライト博士も君を心配していたんだぞ!!」

「いなくなった?」

「あ、ああ…ごめんごめん」

苦笑しながら謝罪するルインに事情を知らないゼロは疑問符を浮かべるしかない。

エックスは普段と変わらないルインを見て、心配して損したと肩を落とす。

「事情は後で説明するよ。まずはビストレオからワクチンを手に入れなければ」

「ビストレオ?ビストレオってこれ?」

「「!?」」

ルインが見せた物にエックスとゼロは目を見開いた。

「あ…がが…」

ルインが持ち上げたのは顔面が見る影もないくらいに変形し、まだ僅かだが生きているビストレオであった。

四肢は切断され、斬り落とされた掌にはワクチンデータのチップがある。

「ねえ、エックス、ゼロ。聞いてよ…こいつ少し痛め付けただけで命乞いまでしたんだよ」

クスクスと笑いながらビストレオの頭部を鷲掴んだ手に力を込め、少しずつビストレオの頭部がへこんでいく。

それを見たエックスとゼロは計り知れない恐怖を感じて無意識に一歩引いた。

「あ…ぎぎ…!!」

「自分の部下を平気で殺した癖に自分の命は惜しいんだよ?…こいつは本当に」

グシャアっと、ルインが一気に力を込めるとビストレオの頭部が容易く握り潰され、周囲に疑似血液が舞う。

「 み っ と も な い よ ね 」

狂気の笑みを浮かべながら言い捨てるルイン。

その姿を見たゼロは脳裏に嫌なものが過ぎって嫌な汗が流れる。

止まらない、体の震えが止まらない。

「ふふふ…」

「ル、ルイン!?どこに行くんだ!?」

満面の笑みを浮かべながら手に付いた疑似血液を払うとエックス達に背を向けるルイン。

止めようとするが、振り向いたルインの狂気に足が止まる。

「私の邪魔をするならエックス達でも殺すよ?」

「っ…!!」

その言葉
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