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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第89話:X & ZERO & RUIN
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チンデータを持ってこさせると、それを摘まみながら呟く。

「こんなワクチンデータの為に殺されに来ると言うのか……」

そして輸送列車に近付く緑色のレプリロイド、HXアーマーのルインがコマンダー車両の真上に着地した。

そしてOXアーマーに換装すると拳にエネルギーを収束させる。

「アースクラッシュ」

拳を床に叩き付けることで穴を開けるとコマンダー車両室に入った。

「む?」

「敵は…全て破壊する…」

冷徹な表情を浮かべながら呟くルインにビストレオは椅子から立ち上がる。

「予定外の狐が乱入したか。本来の獲物が来るまでの暇潰しでもしてみるか」

爪でルインを八つ裂きにしようとルインに襲い掛かるビストレオだが、それがビストレオを破滅へと導くことに気付かなかった。

「全てをゼロにするために」

アースクラッシュの拳がビストレオの顔面に炸裂した。

一方、エックスとゼロは…。

「プラズマチャージショット!!」

サードアーマーからフォースアーマーに換装し、アームパーツをプラズマにするとプラズマチャージショットを後方から迫る武装列車に発射する。

着弾と同時にプラズマが発生し、武装列車をボロボロにしていく。

「とどめだ!!」

ゼロもシールドブーメランのビーム刃を展開し、シールドを投擲する。

投擲されたシールドは武装列車の武装を全て破壊し、列車本体も爆散した。

「くっ、何て数なんだ…」

「チッ、数だけはいるな」

ゼロはセイバーで1体のノットベレーを両断するが、連戦で疲弊していたこともあり、注意力が何時もより散漫になっていた。

ライデンの接近を許してしまい、背後からブレードで胸を貫かれてしまう。

「ゼロ!!」

思わずエックスもそちらに目が行くが、こちらへの攻撃はまだ続いているためにゼロを助けには行けない。

何とか起き上がるゼロだが、手が自分の疑似血液で染まり、脳裏に様々なことが過ぎる。

「(……迷うな…俺に必要なのはこんなものじゃない。俺に必要なのは…“今”!!)」

立ち上がるのと同時に全力で拳を振るってライデンのパイロットを殴り飛ばすゼロ。

「ゼロ!!」

「エックス、一気に片付けるぞ!!」

「…ああ!!」

ゼロは拳に、エックスは全身にエネルギーを収束させていく。

「落鳳波!!」

「フロストタワー!!」

ゼロはエネルギーを収束させた拳を床に叩き付け、エネルギー弾を放射状に放ち、エックスは自分の周囲に複数の巨大な氷塊を敵に向けて叩き落とす。

エックスとゼロは爆発に巻き込まれないうちにコマンダー車両に向けて駆け出す。

そしてコマンダー車両の前に辿り着くと、中から鈍い音が聞こえてく
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