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インフィニット・ロックマン〜黒の弟と青の姉〜
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Mr.XことDr.ワイリーの逮捕により、世界は一時の平和を取り戻していた。
 
 
 
そして、ここはDr.ライトの研究所
 
 
「・・・・・・・・・・違うな、この方式の方が・・・・・・でも、これだと今度はボディに負担を掛けてしまうな。」
 
窓からそよ風が吹いている中、チフユは机に向かって設計図面を描いていた。
 
元の世界では考えられない光景だが今の彼女にとってはこれが日常となっている。
 
「やっぱり、お父さんには敵わないな・・・・・・・幸いこの間の件はヤマトマンの装甲を薄くしておいたことがロックを勝利させるカギになったが・・・・・・私もまだまだ先だな・・・・・・・」
 
鉛筆を置いて彼女は窓から外の景色を見る。
 
ここにはいない友人の束ならもっと高性能のロボットを作れていたのかもしれない。父であるライトから教わっているとはいえ、精々できるのがロックたちのメンテナンスぐらいなので自作のロボットを作れる日はまだまだ遠く感じる。
 
「チフユ姉さん、お茶・・・・・・まあ!また、こんなに散らかして!」
 
部屋にお茶を持って入って来た金髪の少女は頬を膨らませながら怒る。
 
「あっ、ロール。すまない、お茶なら・・・・・・」
 
「それよりも先にお掃除!」
 
「・・・・・だよな。」
 
チフユは諦めてロールと一緒に掃除を始める。
 
別にできないわけではない。
 
しかし、研究に没頭するとライト同様に部屋を片付けない癖がついてしまっているのだ。
 
「・・・・・義理の親子とは言え、似るもんだな。」
 
「もう、姉さんったら夢中になると博士みたいに片づけないんだから・・・・・・」
 
「悪かった。ここ最近平和になったものだからつい・・・・・」
 
「言い訳はダメ!」
 
「うぅ・・・・・・」
 
『ピィー。』
 
そんな二人の元へ青いメットの鳥が飛んできた。
 
「おっ、ビート。っという事は・・・・・・」
 
「ロールちゃん、姉さん、ただいま。」
 
「あっ、ロック。お帰りなさい。」
 
癖の強い黒髪の少年が買い物袋を置く。
 
「お遣いご苦労だったな、ロック。」
 
「うん。ワイリーも捕まって平和になったからね。」
 
「・・・・平和か。」
 
「あっ、姉さん。街でヤマトマンのことについて聞いてきたけど、道場で頑張っているそうだよ。」
 
「本当か!?」
 
「うん。会いに行ってきたけど姉さんに宜しくお願いしますだって。」
 
「そうか・・・・・・・立ち直ってくれたか・・・・・」
 
「ヤマトマンは、お姉さんが初めて作ったロボットだもんね。」
 
「ん?そう言えばライトットはどうした?」
 
「あぁ、ライト
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