第89話
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「というか実際お父様たちは生身で”神機”を撃破した事があるものね…………」
「うふふ、さすがパパ達ね♪」
「ふふっ、武勇でその名を轟かせていたドライケルス大帝の子孫の一人として、わたくしもリウイ陛下達と共に苦も無く幻獣達を撃破したリフィア殿下を見習うべきかしら?」
「お願いだから、リフィアを見本にするのだけは止めて。」
ミリアムは冷や汗をかいて苦笑し、静かな笑みを浮かべて呟いたレーヴェの指摘にツーヤは冷や汗をかいて同意し、プリネは疲れた表情で呟き、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、苦笑しながらリフィアに視線を向けて呟いたアルフィンにエリゼはジト目でリフィアを見つめながら指摘した。
「フフ、ただの余興でしょう。これより先は戦場、幻想の入り込む余地はありません。――――それよりも陛下、シュバルツァーに例の図面を。」
「ああ。」
「これは…………?」
リアンヌに促されたリウイによって地図を手渡されたリィンは不思議そうな表情でリウイに訊ねた。
「グラーフ海上要塞内の構造図面だ。」
「へ…………」
「な――――――何故、陛下――――いえ、メンフィル帝国がエレボニア帝国の軍事施設の一つであるグラーフ海上要塞の構造図面を所有しておられるのですか…………!?」
リウイの答えを聞いたミリアムは呆け、ユーシスは一瞬絶句した後信じられない表情でリウイに訊ねた。
「ふふ、正確に言えばリウイがリィンさんに渡したこの要塞の構造図面はクロスベルからの提供ですよ。」
「クロスベルからの提供、ですか?」
「フフ、お忘れですか?―――”クロスベル側のカイエン公爵家”は元々エレボニアのこのフォートガード州を含めたラマール地方を統括していたカイエン公爵家の”本家”なのですわよ?」
「あ…………っ!」
「そうか…………確かにカイエン公爵家の”本家”であるユーディット皇妃陛下達だったら、この海上要塞の構造図面を所有していてもおかしくないな…………」
「まあ、それでも他国がこの要塞の構造図面を所有している時点で問題があると思いますが…………」
「つーか、どうせあのハゲ侯爵の事だから、あんだけ貶していたあの令嬢姉妹がそれを持っている可能性も全然考えていなかったんだろうな。」
「なるほどね…………という事は2日前のラクウェルでのヴァイスハイト陛下達との内密の会談はそれの受け渡しを含めた今回の騒動に関連する打ち合わせといった所ですか?」
イリーナの説明を聞いたアルティナが首を傾げると静かな笑みを浮かべて答えたミュゼの答えにユウナは声を上げ、クルトは納得した様子で呟き、セレーネは困った表情で呟き、アッシュと共に呆れた表情を浮かべたサラはリウイ達に確認した。
「そんな所だ。―――それよりも
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