ある二人の日記
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くISの日本代表に、世界大会モンド・グロッソで二回連続優勝した。
だが、二回目の時、悲劇が起こった。
私の弟である一夏が何者かに攫われたのだ。
私にそのことを知らせてくれたドイツ軍は捜索をしてくれたのだが一夏が捕らえられていたと思われる倉庫は何か特殊な爆薬により炎上。
黒焦げになった犯人の死体は確認できたものの一夏は発見されなかった。正直言ってあの時は人生の中で一番大切なものを失ったと理解し、一週間近く何も口に入らなかった。
それから一年後、ドイツ軍への借りを返すべく教官職を終えた後に帰国した直後だ。各地で謎の異常現象が起きたことにより、IS部隊の出動がかけられた。
一夏を失うきっかけになったものにはもう触れたくないという事もあったが私は仕方なく乗機である「暮桜」を装着して現場へと急行した。
しかし、移動中謎の歪みに遭遇し抵抗もむなしく私は他の隊員を逃して呑み込まれてしまった。
・・・・・そして、次に意識が戻った時。
・・・・・見知らぬベッドで寝かされていた。
顔を上げて見ると白衣を着た二人の男性が椅子に座って私が意識が戻るのを待っていた。
私は礼を言おうとしたが二人は実験に巻き込んでしまってすまなかったと謝罪。
何のことかわからない中私は鏡を見ると
何故か子供になっていた。
私の年齢は23だったのだがどう見ても4、5歳ぐらいにしか見えない。ちなみに机の上には待機状態に戻った暮桜と元のサイズのISスーツがあった。
2人に色々と聞かれたが私は混乱することしかできず、あえて何も覚えていないと言ってその場を凌いだ。
しかし、問題はそこからだった。
2人の話を聞くと私がいる世界は元の世界とは違うものだった。つまり、この世界には私の知人は一人もいないのだ。
記憶喪失を偽ってはいるもののこれからどう生きてゆけばいいのか私は困り果てた。
そんな時二人の内の一人が私を引き取ってくれるという話が出た。
私は正直迷惑になると思って断ったが男性は自分たちのせいでもあるからと言って私を引き取ってくれた。
後に私はこの男性の養子となって、彼の元で暮らすことになった。
私は養子になるのを機に彼に自分のことをすべて打ち明けた。男性は最初は冗談だと思っていたが話を聞いているうちに私の話がどう見ても子供が考えられるようなものではないと理解し、信じてくれた。その時は「大変だったね」と慰めてくれた。その時は今まで人前で泣いたことがなかった私
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