第五章
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男を救った後でだ、アルフィアンはブッパースウォングに言った。
「残った問題は」
「何でラオスに黄金蛇がおったか」
「このことですね」
「それな」
ブッパースウォングも言うことだった。
「わしも考えてることや」
「やっぱりそうですね」
「これはや」
ゾンビのその顔で言うのだった。
「これはや」
「普通にブラジルからラオスに来るか」
「実は自然におったか」
「それもですね」
「ないやろ」
「あの様な稀少な生きものや」
「そや稀少や」
ブッパースウォングはこのことに注目した。
「それも相当にな」
「この世界においても」
「蛇で言うたらや」
この種類の生物に限ると、というと。
「ヒヤンとかハイとかな」
「日本の琉球にいる蛇達ですね」
「あれより稀少や」
「そうした蛇ですね」
「そんな蛇がな」
「実はラオスにいた等は」
「ちょっと考えられんやろ」
こうアルフィアンに話した。
「ほんまに」
「そうですね」
「ブラジルの一部の島にしかおらん」
「ブラジルでも他の島にはいませんね」
「勿論本土にもな」
「アマゾンにも」
ブラジルの代名詞であるこの広大な密林地帯にもだ。
「いないです」
「そんな蛇がな」
「ラオスにいるか」
遠く離れたこの国にというのだ。
「それは」
「やっぱりちょっとな」
「そもそもいたなら既に発見されていますし」
「それはない、幾ら同じ熱帯でもな」
「左様ですね」
「ほな何でおるか」
このラオスにというのだ。
「それはな」
「考えていきますと」
「密輸や」
ブッパースウォングはこの犯罪を指摘した。
「それや」
「そちらですか」
「その可能性しかな」
「考えられないですか」
「ブラジルのあの島からこっちの行き来調べるか」
ブッパースウォングは実際にそのルートを調べた、するとすぐに密輸組織の存在が判明しそこからさらにだった。
密輸組織の規模や構成員、そしてアジトまで突き止めてだった。
ブッパースウォングは自分とアルフィアンだけでなく警察も率いてそうしてだった、組織のアジトを急襲し。
彼等を一網打尽にして取り調べた、すると黄金蛇は稀少な生物を非合法でも手に入れたい資産家に売っているものの一匹で逃げたものだった。
他にも多くの稀少な獣やモンスターを密輸し密売しようとしていた、それで警察も裁判所も彼等を取り調べ全員強制労働の刑に処した。
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