三十八匹目
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きた。
「うぁっ……!?」
思わず声が出てしまった。
「どうしたのじゃシラヌイ?」
「い、いえなんでもありません」
試しにポーションを入れると、全ての素材と分量の情報が流れ込んできた。
「お婆様ー。アイテムボックスに入れた物の情報が頭に流れ込んできたのですが」
「何を言うとるんじゃお主は? そんな訳無いじゃろ」
あ、これ失敗ですかね。
「どれどれ…」
お婆様が俺のアイテムボックスに手を翳す。
「ん?」
お婆様が顔をしかめる。
「シラヌイよ。どういう手順をつこうた?」
「えーとですね」
お婆様にさっきの手順を説明する。
「おいシラヌイよ」
「はいお婆様」
「この異空間、お主の精神空間じゃぞ」
精神空間? なにそれ?
「つまりこの空間はお主の想像の中にある空間という訳じゃ」
「え? これアイテムボックスじゃないんですか?」
「アイテムボックスではないのぅ」
「そうですか…」
アイテムボックスではないのか…。
「でも効果は同じですよね?」
「おそらくな…」
ならいいのでは?
「じゃが情報が多い物じゃとお主が持たぬ」
「気をつけます」
「うむ」
お婆様によってアストラルポーチと名付けられたこの魔法を三人に教えた。
全員使えるようにはなったが、はっきり言って不評だ。
収納時の情報量が多いと頭痛が起こるのだ。
でも、物の鑑定には役立つ。
鑑定魔法以上の精度だ。
「まぁ、使えるならよかろう」
お婆様のこの一言が結論なのだった。
結局アストラルポーチの要領で全員アイテムボックスを使えるようになった。
めでたしめでたし。
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